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Aの目に入らないように移送していたのなら、一緒に拉致された人達はもう破鳥の内部にいるかもしれない。
奥へ奥へ進んでいく。破鳥の団員は神威達との戦闘で、内部はがら空きだった。
「おい、誰だ! ぐぁっ」
それでも、見張りはいるらしい。
Aはピストルで相手の脚を撃つ。
至近距離での不意打ちなら、なんとか当たる。
脚さえ撃ってしまえば、追いかけることもできない。
──戦闘になったら負ける。その前に、動きを止めなきゃ。
幸い、人数は少ない。多ければ使えない手だ。
さらに、腕の立つ団員は第七師団との交戦に人員を割いたらしい。動きの鈍い敵しかいない。
──この人、鍵ぶら下げてる。もらってこ。
倒した見張りの腰には何本もの鍵がつけられていた。奴隷を管理する牢屋の鍵だろう。
この近くに牢屋があるはずだ。
──いた!
牢になってるコンテナが目に入った。
中を覗くと、見た事のある顔がいる。共に捕らえられてた人達だ。
何個もある鍵をガチャガチャと試してみて、合致する鍵を探す。この時間がもどかしい。
かちゃり。
開いた。
「今すぐここを出て!」
Aは叫ぶ。
奴隷達は気圧されるように牢を出た。
──他の牢屋も開けてやろう。
手持ちの鍵全てを使って、捕らえられていた人達全員を牢屋から出す。
合う鍵を見つけるのに手間取りながらも、全員の解放に成功した。
──破鳥の奴らは、ここから地球まで人狩りに来ていた。ということは、地球と行き来していた宇宙船があるはず。
あるとすれば、さらに奥だ。
A達はアジトの奥を目指す。途中で立ち止まって、部屋に入った。その部屋の名前は“備品室”。そこで必要なものを拝借していく。
備品室を出たAは、奴隷を連れて進む。次に見つけたのは、金庫だった。ここを開けられれば、ガッポリだろう。
──開けれそうにないな。
時間はない。悠長に金庫破りをする余裕はなかった。仕方なしに、Aは金庫から離れる。
そうして、ついに最奥部にたどり着いた。Aの読み通り、そこには移動用の宇宙船が置かれていた。
あとは、どうやってこれを動かすか。操縦士がいたらいいんだけど。
「自分、宇宙船の操縦できます!」
都合良くいてくれた。やつれてるけど、美人な女性。
「じゃあ、
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夢宵桜(プロフ) - 琥珀糖さん» 読みにくくてすみません…。配色を少し変えてみましたが、如何でしょうか。 (4月1日 6時) (レス) id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - 色盲とかではないのですが、背景と文字の色が同系統すぎて読めません。可能でしたら変更して頂きたいです。 (4月1日 1時) (レス) id: 02d9a0ed5d (このIDを非表示/違反報告)
夢宵桜(プロフ) - 名無し5059号さん» 見えない色と見える色を教えて頂けますか? 私は色盲についての知識が浅いため、今の配色のどの部分が見えないか教えて頂けたら、対処法を考えられるかもしれません。 (2月16日 23時) (レス) @page46 id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5059号(プロフ) - 色盲で文字が見えないけど対処法ありますか? (2月16日 22時) (レス) @page1 id: 427c7b5a4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢宵桜 | 作者ホームページ:https://lit.link/dreamfairy
作成日時:2023年12月13日 23時