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「改めて、よろしく。一応、俺は第七師団の団長。阿伏兎は副団長で、交渉をお願いしてるんだ」
「神威団長、阿伏兎副団長、これからよろしくお願いします。戦闘はできませんが、それ以外のことでお役に立てたら光栄です」
Aは江戸で生き抜くために培った社会人スキルを披露する。
「Aが急に畏まった喋り方してキモいんだけど」
それを神威が切り捨てた。
「上司を立ててやったってのに何が不満なのよ! あっ、やばっ、本音出ちゃった」
それにブチ切れるA。
もうめちゃくちゃである。
「そっちの方がいいよ。阿伏兎とも楽に話しな」
「えっ、うーん……そうする。えっと、阿伏兎さん?阿伏兎?もよろしく?」
「阿伏兎でいいぞ。給料を上げてくれる存在には逆らっちゃいけねェって偉い人が言ってたからな」
最強の宇宙海賊の名とは裏腹に、和やかにAは仲間入りすることができた。
賽は振られた。
鬼が出るか蛇が出るか。はたまた幸せを掴み取ることができるのか。
少女一人の選択が、彼らの人生に大きな影響を与えることになる。
「ところでさ、俺達春雨は今回ただの運び屋だから、Aの売主は俺じゃないんだ」
「そうなの?! そういう大事なことは最初に言え?」
「でも、一人くらいチョロまかしても問題ないさ」
──チョロまかすって何だ。
これなら、自分を買うなんて言わずに8万で買収して逃がす手伝いを頼んだ方がお得だったかもしれない。大事なところで抜けてるAだった。
作者のつぶやき
やっとタイトル回収。
占ツクは文字数少なくてページが嵩むね。
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夢宵桜(プロフ) - 琥珀糖さん» 読みにくくてすみません…。配色を少し変えてみましたが、如何でしょうか。 (4月1日 6時) (レス) id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - 色盲とかではないのですが、背景と文字の色が同系統すぎて読めません。可能でしたら変更して頂きたいです。 (4月1日 1時) (レス) id: 02d9a0ed5d (このIDを非表示/違反報告)
夢宵桜(プロフ) - 名無し5059号さん» 見えない色と見える色を教えて頂けますか? 私は色盲についての知識が浅いため、今の配色のどの部分が見えないか教えて頂けたら、対処法を考えられるかもしれません。 (2月16日 23時) (レス) @page46 id: 77ab0362c3 (このIDを非表示/違反報告)
名無し5059号(プロフ) - 色盲で文字が見えないけど対処法ありますか? (2月16日 22時) (レス) @page1 id: 427c7b5a4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢宵桜 | 作者ホームページ:https://lit.link/dreamfairy
作成日時:2023年12月13日 23時