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21話 ページ26

鬼灯side

とても懐かしい夢を見ました。

まだ私が丁だった頃の夢です。


綺麗な人が大怪我をして倒れてました。

よく覚えてませんが、
最初私のことを拒絶していました。

《私に寄れば不幸になる》

それでも放っておけずに
着物といえないボロボロの着物を破き
必死に手当しました。

親はと聞かれました。
当然「みなしご」と答えましたよ。

でも何故でしょう。
その人は凄い強い顔をしていたんです。


《幸せになりたいか?》


なりたい。
一瞬そう答えそうになりました。

でも、すぐ気づいたんです。

この女の人と会えたのが、
私にとっての何よりの幸せだと。



それからしばらく、
村人にこき使われながらも
その人とお話ししていました。

話してくれること全てが
初めて知ることだけだったので
とても興味深く、聞き入っていました。


ある日、
彼女は手妻を見せてくれました。

指をスッと立てると
その指先に小さな炎が灯ったんです。

《大人になったら教えてやろう》

大人になるのが楽しみでした。


でも、約束は結局果たされなかった。


日照りが続き、私が生贄にされたんです。

白装束に身を包み泣きました。

「何故私だったのですか」

死ぬ寸前まで、声をあげて泣きました。


鬼火が体に入り目が覚めた時には、
村は地獄絵図そのものでした。


村は干からび、村人は目から血を流し、
命なんて感じられない。

丁「彼女の手妻でしょうか?」

そう思いました。
私の代わりに村人に復讐してくれたんだと。


私は鬼になってから
とても大きな手妻を見たんです。


彼女に起こした【奇跡】でした。

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怪目百鬼 - アヤナグリィトさん» こちらこそ(≧∨≦)これからも頑張ってください! (2015年12月7日 21時) (携帯から) (レス) id: 19044fb9c1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤナグリィト(プロフ) - 怪目百鬼さん» めっちゃ綺麗でしたよ!またお願いします!! (2015年12月7日 19時) (レス) id: c54cbdd1c9 (このIDを非表示/違反報告)
怪目百鬼 - アヤナグリィトさん» お礼を言われるまでもありません(≧△≦)また、依頼みたいなの(鬼灯の冷徹関係)あれば何なりと。画力は終わってますが… (2015年12月7日 16時) (携帯から) (レス) id: 19044fb9c1 (このIDを非表示/違反報告)
アヤナグリィト(プロフ) - 怪目百鬼さん» わざわざ描いてくださりありがとうございます!! (2015年12月6日 16時) (レス) id: c54cbdd1c9 (このIDを非表示/違反報告)
紅零(プロフ) - はじめまして紅零と申します。怪目百鬼から頼まれまして、画像を載せることになりました。[マギ]夢主イラスト集~募集中~で載せます。どうぞ見てください。 (2015年12月6日 12時) (レス) id: c3f9c948e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アヤナグリィト | 作者ホームページ:ありません。  
作成日時:2015年9月27日 20時

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