うたいてさんの小説

そらまふ〜苦しい〜end ページ33

あんな弱い僕はもうやめた。壊れたみたいに笑顔で言った。憎しみを込めて。

皆、驚いた顔で僕を見てる。


その僕の言動が怖かったのか、それともめんどくさいからなのか、あの子は

【ごめん、もうしないから。】

だって、


「いや、またやりそうだけどね。」

確かに


『本当ですね。反省してますか？嫌ですよ、またあんなことされるの。
傷でも付けましょうか？カッターならありますよ？』

「さっき、暴力は駄目ってまふが言っただろ。」


『んー、気が変わりました！反省してもらうためです！』

「はぁ、まふお前な、駄目だろ。」

『むぅ、わかってます。』


【……反省してる…でも、あなた達がどうして優しいのか教えて。】

「どうして優しいのか？」

【ええ、痛みを知ってるから、だけはわかるけど…】

『僕にもわかりません。でも、あの痛みを味わって欲しくないな〜、とは思いますよ。』

「……………」

『あと、さっきの呪いたいってのは嘘です。でも、嘘に悪意は無いよ。悪いことしたって気付いて欲しかったから………』

「ね、わかった？まふは、苦しかったんだって。」

【本当にごめんなさい！】


『いいえ、大丈夫です。ただ、もうこれから、こんなことがおこらないように、気を付けて下さいね。』


皆、頷いていました。


〜今〜

ってことがあったんです。それだけだけど……
今も、苦しかった時の方をよく思い出してしまうけど、そらるさんと出会った後の事も、思い出す度に出会えて良かった、あの子にちゃんと言えて良かった、と思います。



end

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