夜桜カナミ60 ページ41
玉狛支部の屋上から青空を見上げる
凛、死 んでないかな?
みんな無事かな?
誰も死 んでないよね??
さまざまな疑問が飛び交い、じんわりと視界が滲む
溢れ出そうなものを唇をかんでこらえる
―ガチャ―
さびたドアを開けてこちらへ来たのは
カナミ「じん、さん……?」
震え声がでた。
恥ずかしい。
カナミ「りんを助けに行ったんじゃないの?」
迅「俺が行くとさらにややこしいことになるからな、仁花たちに任せた。」
カナミ「ふぅーん、、、」
適当に返事をして、また空を見上げる
コツ……と言う音はきっと迅さんがココアをおいた音だろう
カナミ「ありがとう……」
呟くと、空を見上げてた迅さんは私のほうを見た。
射抜くような視線を感じながら見つめ返す
ふと、さっきとは違った疑問が浮かんだ
カナミ「なんで、私は………………凛を助けに行っちゃダメなんですか?」
迅さんは視線をそらし、宙を仰いで独り言のように呟いた
迅「お前、今迷ってるだろ?」
カナミ「は?」
迅「サイドエフェクトを使うかどうか。」
カナミ「なんで、、、」
迅「お前の迷いが未来を大きく左右している。
今回出ていったら迷いが振り切れず、サイドエフェクトを使うことを拒み、全滅。。。」
カナミ「そ、ですか。。。。。」
サイドエフェクト、か…………………………
カナミ「このサイドエフェクトって死 ぬまで取れないんですよね?」
迅「お前、まさか…………ッ!」
カナミ「ハハッ♪やだなぁ、そんなことしませんよ!」
にかっと笑う
仁さんは驚いていた。
疑問はきっとなぜ、笑えるのか。。。
迅さんが話している間にりんの様子を見ると無事に救出されていた。
安心感で涙腺がゆるみ、涙が溢れた
迅さんにだけは泣き顔を見られたくなかったので、顔を見られないようにする
早く帰ってきてね。凛、皆。
なんて、一歩間違えればみんなを殺していた私が言えることじゃないけれど。
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作者名:皆が大暴走しています(仮)作者様方々 x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kuga kanoshi/
作成日時:2015年5月28日 16時