皆が大暴走しています（仮）part8 (ページ33)

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夜桜カナミ58 ページ33

頭がついていけてない
あんぐりと開いた口が閉じられない。
見開いた目が動かない。

じょ、状況を整理しよう。

まず仁々のご両親登場。キャラこゆすぎ。

その場に居た人ほぼ全員があいりんの過去を名前忘れたけどエンジニアとなんかの指令やってる人に聞きに行った

私とアヤハはその場に残るも私空気。
アヤハの過去知っちゃった(´＞ω∂`)☆
とかやりたいけどこの空気じゃやれないな。うん。

星でも眺めようかとか思っちゃって
でも屋上まで歩くのも下まで降りるのもおっくうだからサイドエフェクト使っちゃおうってことになったけど

つい、うっかりチカラ加減を間違えて、ね？

凛々が、ね？ヤバイことになってたよどうしよう。

じ、迅さんにでも聞くか。

震える手で迅さんに電話をかける

３コール位待って迅さんが電話に出た

短く状況を説明すると、少しの間のあと迅さんはつぶやくように応える

『皆にそのことを伝えてくれ。急がないと凛がやばい。』

分かった、といいかけた言葉は迅さんの声によって遮られる

『ただし、お前は何もするな。
お前が動かない方が、凛が救われる確率が高い。死者が出る確率はぐんと下がる。

親友を救いたいなら、おとなしくしていろ。

みんなに伝え終わったら玉狛へ来い。
林藤さんには俺から伝えておく。

絶対に動くなよ』

迷った。
凛を助けたい。
私が助けてあげたい。

でも、私が動かない方が凛のため。

そう思うと、心臓を鷲掴まれ、握りしめられているような感覚に陥った。

数分だったか、数十分だったか、、
時間感覚が狂うほど悩み続け、蚊の鳴くような声で

｢ハイ……｣

返事をした。

ギュッと拳を握り締め、唇をかんで溢れ出そうな涙をこらえる

伝える相手はただ一人。

カナミ｢いずみ…………｣

『どした？』

なかなか騒がしいところを見ると、あいりんの過去を知ったあとなのだろう。

カナミ｢今誰といる？｣

『赤城の母さん登場した時にいた奴ら。
あ、お前と絢城以外な。』

カナミ｢そうスピーカーにしてくれる？
………………落ち着いて聞け。｣

私の一言で、しんと静まり返る

カナミ｢凛が…………………………………………連れ去られた｣