Sweet Lesson2

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「Aさんこそ顔、赤いですよ？飲みすぎちゃった？」





「んーちょっとね、だから外で涼んでたの」





「そっか、俺Aさんのこと送ってきますよ」






「え、いいよ！1人で大丈夫」





「そんな可愛い顔してるAさん1人で帰せません！」





「でもなぁ…」




「送らせてください！ ね？」





結局玉ちゃんの押しに負けて送ってもらうことにした




2人で駅までの道を歩く




「Aさんって彼氏いないんですよね？」





「うん、いないよー」





「じゃあ好きな人は？」





「んー…いる…かな」





「えっまじかぁ」




なにそのまじかぁって

まるで玉ちゃんが私のこと好きみたいじゃん

あーもう、すぐいい方に考えようとする自分が本当に嫌になる




そんな考えを振り払うように頭をブンブンしてると



「まだ俺にもチャンスあるかも、かんばろ」




「えっ？」




ボソっと玉ちゃんが何か言ったんだけど聞こえなくて聞き返したけど

ふにゃっと笑って違う話題に変えられた



ーーーーーーーーー


「ぜっったいご飯だよ！」




「いやパン！！」




なんでこんなこと言い合ってるかというと

さかのぼること数分前





「Aさんって料理とかするんですか？」




「んー、いちおう自炊はなるべくするようにしてるよ」




「えー食べてみたいなぁ、Aさんの手料理！」




「でも私ご飯めっちゃ好きだから洋食あんまり作れないよ」




「えっじゃあパンあんまり食べない感じですか？」




「ぜんっぜん食べない」




「えーもったいない、すっごく美味しいのに」




「なんか朝ご飯とかもご飯じゃないと元気が出ないみたいな」

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