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58日目 ページ29

猟犬と同じ手術を受けている。

だからこそあの年齢で、
中原中也に勝つことが出来たのだ。


政府は何故戦力にAを加えなかったのか

簡単である。
……………………失敗作かも知れないからだ。



失敗した、という根拠は無い。

しかし、実験に実験を重ねて出来たのが彼女だ

恐らく成功しているだろう。
でも何時壊れるか分からない。

だから、戻したのだ。

江戸川家という箱に。


そして、手術を無かったことにしたのだ。


その数年後、失敗を繰り返さないようにして
現在の猟犬部隊が出来上がった。

少しだけクオリティが下がってしまったのは
安全を求めたからである。


幼い頃に実験台にされた彼女に
異能というものを伝えたくなかった。

だから江戸川家では"異能"ではなく、
"まほう"と伝えたのだ。

勿論、江戸川乱歩とて同じである。

異能特務課に務めている父は
警察官であると娘達に伝えていた。

実際本人は変わり者だったのでよく
警察の仕事に首を突っ込んでいたそうだ。


異能特務課にいるからこそ出来ることを、
父は成していたのだ。




Aを異能者として登録しなかった。

だから、今まで述べた話は異能特務課では
種田長官くらいしか知らない。

そして、これ以上知られることもないだろう。

坂口安吾は種田長官に直々に聞いたのだ。


"異能"というものを伝えなかったことが
思いがけない自体を生み出したのだ。









江戸川乱歩は異能者である。

欲しい情報を集める能力。


しかし、本人自体推理力があったため
太宰治に無効化されても気付かなかったそう。


このことは今のところAと坂口安吾
しか知らない。

例の事件の首謀者を告げる時に
ついでに話したのだ。



これが江戸川家の全てである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

NOside

全ての話を聞いたとき、

2人の客は涙を静かに流していた。



自分達がどんだけ無知だったのかを
知らされたのだ。


同情なのか、違うのか。

それは2人しか分からない。


太宰)「こんな大切な話をありがとう」

中也)「驚いたぜ…」

2人は驚きを隠せない様子。



安吾)「この話は、森鴎外にも福沢諭吉にも
話してはなりません。絶対ですよ。」

「「嗚呼」」

この話が、どう助け出すかに関連するとは
思えない。


しかし、坂口安吾は満足そうに微笑んだ。

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作者名:ゆーき | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年12月25日 21時

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