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第十九話 ページ20

「ダーハッハッハッアッハハハハハハ!」

「わ、笑いすぎでは?」

「こ、これが!ハッハ!笑わずにいられるかぁ!アッハハハハハハ!」

目の前でチャイニーズドレスを着こなし頭には小さなお団子を髪で無理矢理作ったその姿は不格好で何より恥ずかしがっていて笑いが止まらない
意外とガッシリした体つきだったせいでその肉体美がくっきり出て更に笑いのスパイスを付け足した

「ヒー!これは!これはぁっハハハ!傑作だ!フフフフ!ほらほら今度はこのフリフリお姫様ロリータ何てどうだぁ?お、此方はセーラー服、幼児向けアニメのキャラクターの衣装なんてのもあるなぁ?どれも笑いのネタにはピッタリの素材だ。そうは思わないかぁ?一ぇ?」

「勘弁してくださいよぉ……」

ここに来て漸く弱々しい姿を見せる一に私は益々上機嫌になった
なるほどなるほど
ここまで来たらもっと色々試してみたくなる

「よし、一!そこで待っていろ!もっと貴様を着飾る衣装を持ってきてやろう。ありがたく思え?確か倉庫には去年使われた衣装も数点残っていた筈だ……すぐ戻る!あ、私が戻ってくるまで着替える事は禁止だからな!命令だ!精々窓から見られて辱しめを受けるがいい。それじゃあなぁ!ハハハハハ!」

久々にスカッとした
いつもの自分と言う感じがして私の気分は上々だった
女装とは私も考えたものだ
あんなに狼狽える一は見たことがない
まぁそれもそのはず
過去に私だってメイド達に遊ばれ散々屈辱を受けたのだ……確か幼稚園位の時だったか
嗚呼思い出したくもない黒歴史だ
忘れろ忘れろ
そんなことよりも衣装だ
去年の衣装は確か魔法少女の物もあったな?あとアイドルのも
どれも着せたくてたまらない
あいつがどんな顔でとりたくもない屈辱的なポーズをとらされ顔を自らの髪のように真っ赤に染め上げる姿を想像しただけで笑いが止まらない

「さてさて倉庫は外に……」

倉庫へ向かうべく私は校舎の外へ出た
しかし何やら騒がしい

「何だ?」

騒ぎの渦中へ歩を進め、チラリと見てみる
そこには柄の悪い男二人が庶民の店に難癖をつけていた

「オイコラ兄ちゃんよぉ?このたこ焼き中に虫が入ってたんだがぁ?」

「そ、そんなはずありません!ちゃんと環境配備はしっかりと……」

「うだうだ言ってねぇで返金しろ!あと……おお、そこの娘貰ってくぜ?」

「いや……!離してください!」

「まぁそう言うなよかわいこちゃん?校舎裏でタノシイコトしよう。」

……誰だあんな野郎共をこの高貴かつ神聖な我が学園へ立ち入らせた庶民とそれを許可した貴族は

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作者名:闇鍋ソース&ナイフ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mesemoaLOVE/  
作成日時:2019年8月18日 20時

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