朔間凛月に成り代わったのだが...

3話 ページ4

あのあと、担当医に何度も「この色は何色に見える？」と聞かれた

でもそんなことをされても俺は「黒っぽい灰色」とか「白っぽい灰色」としかいいようがない

それを答えていくうちに父さんと母さんは悲しそうな顔に変わっていった

担当医「...凛月くんから見て左目、つまり私たちから見て右目は完全に失明しています。そして右目、つまり左目は半分失明している...と言ったところでしょうか...
この視力が回復することはないと考えた方がよろしいと思います」

母「そんなｯ！！」

担当医「さらに、後天性全色盲と思われます...通常の生活に戻るにはしばらく訓練が必要です」

担当医が告げた時、母さんの目から涙が溢れだした

俺はそれを見てはいられず

『なかないで...おかあさん...おれは、だいじょうぶだから...！』

俺は精一杯の笑顔を見せる

さぁ、これからリハビリの日々が続く

頑張らないと

まぁリハビリは容態が安定してかららしいけどね

どういうことかって？今絶賛超体調崩してるんだよね

だから本当なら明日からやりたいらしいんだけど、無理なの

だから安定してからっていう話になったわけ

こっちとしては好都合だわ(確信)

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