松野おそ松のホントの性格。

おそ松side ページ27

ここはどこだ･･･？

暗くて、前が見えねぇ･･･




そっか。ここはアイツの頭ん中。

それも、俺を忘れる前。




こんなこと、来たかった訳じゃない。

なのにチョロ松･･････。




あいつには嘘、つきたくなくて、

つけなくて･･･。








貴「･････････。」




いた。アイツだ。



アイツ･･･Aは小さく縮こまって

ぶつぶつと何かを呟いていた。




お「ぁ･････････。」




デカパンが言ってたんだっけ、

相手に触れたら心の声が聞こえるって･･･。




俺はそっと触れた。




「嫌だ」「怖い」「寂しい」「泣きたい」


「死 にたい」


お「･････････あ･･･。」





絶望だったんだ。アイツの頭の中は。

あのときからずっとずっと･･･。





貴「･････････おそ松･･･？」

お「っ･･･！」

貴「･･･あれ、なんか久しぶりに会った気がするなぁ･･･。」




あの時のAはずっと泣きたかったんだ。

それなのに笑顔振り撒いて、

俺は冷たくして･･･1人にして･･･。




お「･････････あの、」

貴「なぁに？」

お「･････････えっ･･･と･･･。」




ほら、こういうときに


はっきり言えないんだ。





でも、約束したから。

･･･俺の大事な･･･





弟たちと･･･。






お「っ･･･A！！！」

貴「へっ･･･？お、おお、おそ松！？」

お「･･･今までごめん。ごめん。」

貴「･････････おそ松？」

お「本当はもっと話したかった。会いたかった。」

貴「あの･･･？」

お「嫌いとか、邪魔とか、思ったことない。」






溢れ出した思いが今まででは考えられないくらい

言葉になって、伝えられてる。




昔の俺みたいだな･･･。




貴「ふふっ･･･おそ松、昔に戻ったみたい。」

お「え･･･？」

貴「･･･でもいいんだよ。嘘つかなくても。」

お「･･･。」

貴「好きじゃないなら、それで･･･「違う！！！」･･･。」

お「俺･･･Aが、その、好き！大好きだから！」

貴「･･･おそ松･･･。」

お「笑った顔も、照れた顔も、全部全部。大好き･･･。」




ふと、Aの腕に当たってしまった。



「また裏切られるの？」「私も好き」「怖い」





やっぱり･･･もう、俺みたいな奴とは

無理かな･･･。






貴「私は･････････・」





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