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「……夢を、見ているんです」
自分の声は聞こえる
でも、周りが見えない
「私は、その夢が好きで…大切で思い出したい人がいます」
あの、殺伐とした世界に1輪の華が綺麗に風で揺れ
あんな世界でも輝いてる、彼女が大好きで
『エーミール！』
私を呼ぶ声が聞こえる
起きなきゃなあって思うんですけどね
眠気には勝てなくて、そしたらまた怒りながらゾムさん引連れて私をいびりに来るんですかね…
朝起きるの苦手なのに、皆を起こしたいからって6時に起きて
叩き起しにくるの実は密かに楽しみだったんです
笑顔も声も話し方も真剣な表情も…守りたかった
けど、彼女は………
「っ…ここは」
「あ、起きた…？大先生から電話あってビックリしたわ、テスト勉強で寝不足か？あんまり無茶しちゃあかんよ、今回のは全学年共通テストやん…って、エミさん？」
「…あぁ、すみません…ご迷惑をおかけしました…」
光が眩しい
目を細めて、話し掛けてきたしんぺい神さんに御礼を言う
話を聞けば鬱先生が電話してくれたみたいで、私はあ
の後眠ってしまったらしい
情けない…
生徒会のメンバーに謝らんと
体を起こしてふと横を見るとガラスに反射した自分の姿が見えて
その姿はあまりにもひ弱な男だ
「…しんぺい神さんは、自分の前世を信じたりしますか」
自分の口から出た言葉は、あまりにも馬鹿らしくて
こちらを見ているしんぺい神さんが少し黙るのを見て
「馬鹿な質問をしてしまってすみません…」と謝ると彼は少し微笑んでお茶を出してくれた
「なんや、随分迷ってる顔しとると思ったら…テストのことや無かったんか」
「…テストも、まぁそれなりには…」
「んー前世なぁ…俺は前世を信じとるけど…」
「信じて、るんですか？」
「？俺の話やろ？……まぁ人それぞれやろ…今や母親の腹ん中にいた時の記憶があるって奴もおるし、何迷ってるか分からんけど…エミさんがそれが前世だと思ってんなら…前世なんやない？」
渡されたお茶は暖かい
心当たりがあることが、増えた気がした
夢だと思っていたあの景色も
グルッペンさん達と何も変わらず交わす言葉も
ロボロさん達と仲良くお話をしているAさんの姿も
それに静かに嫉妬している自分でさえ
私には覚えがあった
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りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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