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emi side
「…まだ少し頭の中が整理できてなくて、いまいちよくわからんのですけど…でも何となくわかってきた気がします」
「エミさん、頭痛とか吐き気とかせんの？」
「全く痛みや吐き気はないですね…ただ、モヤっとしてるくらいですかね…」
あの後、自分なりに整理をしていた
帰り道をひとらんさんとロボロさんと3人で歩く
私はあの夢で見ていた全てが自分の前世であるという事に理解をした
何回か自分の過去を考えたりはしたけれど、怖くて口になど出せなかった分、今当然のようにスッキリしていて
そして彼等2人も所謂前世の記憶を持っているらしい
なぜ公表しないのか不思議だが、言わない理由も分からなくなかった
「俺もしかしたらエミさんの変なスイッチ押してもうたかもしれん…」
「変なスイッチ？どゆこと？」
「あぁ、多分…思い出したんちゃうんか？の部分ですかね……でもあのセリフがなければ多分あと2.3年は心に何か抱えたままやったかもしれませんし、むしろ感謝します」
「ロボロお前そんな事言ったの」
「すまんって！だってもうてっきり戻ってるのかと…エミさんAの事この間Aちゃんって呼んでたやろ？最近さん付けからちゃん付けに変わってた時あった気がしたから…つい」
「えっ」
自分でも想定外なロボロさんの発言に思わず口を押さえる
無意識で呼び方を変えてしまっていたのだろうか
ひとらんさんがすこし笑いながらも
「まぁアイツは気付かないフリ出来るほど器用じゃないけどな」と言い
ロボロさんもせやな！と笑っていて
そこで1つ固く結ばれていた紐がゆるりと解けた気がした
「Aさんは…あの、Aちゃんです、よね…」
「？」
「それ以外にどのA？」
「いや…夢の中で見ていた女性の名前と顔が上手く思い出せなくて…何となく彼女と重ねていた自分がいて…あれがもし、彼女なのであれば…」
「なら、本人に聞こうや！」
「え！？」
「それがいいな」
2人はニヤニヤしていて
冗談はやめてくださいと笑って顔を上げる
目の前の公園、電気の下に誰か立っていて
固くしまっていた蛇口が、ゆるりと開くように自分の中から何が溢れ出す
カバンを持ったまま、その人に近づいた
その人は女性で、髪の毛は下ろしていて私の顔を見ると少し泣きそうな顔で抱きつく
『…っ2人から、聞いた…ただいま、エーミール』
Aちゃんの声は震えていて
抱きついてきた彼女を両手で受け止め、ゆっくり呼吸をした
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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