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sha side
「シャオロン、お前も今から？」
後ろから声を掛けられ振り返る
トントンと出くわし、一緒に行く事になった
「なぁ、集まりの時間もっと早く出来んの？」
「グルさんに聞いて」
「えぇー…中途半端な時間過ぎて嫌なんやけど」
「お？書類やるか？」
「それは堪忍」
ニコニコするトントンを見てこいつも記憶が無いのかと思うと少し寂しい
Aを紹介したいという気持ちがあるのは多分ロボロ達と同じだろう
俺の顔を見たトントンが
「どなんした？体調悪いんか？」と心配そうに見てくるので「別にー」と返す
兄さんが言ってたように、無理に思い出させるのは俺も反対だ
でも
……でも
「なぁトントン」
「ん？」
「…トントンってさ、き…気になってる子おる？」
「はぁ！？」
思わず口が滑りそうになり慌てて急カーブを投げる
動揺したのかトントンの手から書類らしきものがバサバサと全部落ち
顔が少し赤くなっているのを見て昔と変わらない童貞さ加減に口元が緩んだ
書類回収を手伝い「何や急に…」とジト目で見てくるトントンから視線を逸らしたところで1枚の紙が目に入ってしまった
体力テスト2学年女子1位
全校統一テスト2学年女子1位
--- A
「…」
「ん？どなんした…ってあーこれな、ほらこの間シャオロンとシッマが言ってた奴やん？」
「え、あぁ…まぁ、せやな」
「グルさんが情報集めとけって言っとったから出来るだけ集めたんやけど…」
「と、トントンこれ…あんまり良くないと思うで俺は」
書類をよく見れば、全てAに関してのモノで
1枚1枚上から適当に流して見たが、個人情報がズラリと並べられていてた
ただ、顔写真だけはまるでない
…こんなにコイツの事調べても思い出せないのかと、思ってしまう自分がいる
それでもだ
彼女だって1人の女の子だ
「まぁ、個人情報だけでもって言われてたんやけど調べてるうちに楽しくなってな…申し訳ないとは思っとんで？」
ヘラりと笑ったトントンの顔
このままではまずいのでは？という危機感が俺に迫る
これで誰かが記憶を蘇らせてもおかしくはない
そうなった場合
皆混乱するだろう
それでも心のどこかでその方法でもいいのでは？
という悪魔の囁きが俺の中で生まれてしまった
自分の記憶もあわよくば…と思ったがスっとその書類はトントンの手により回収され
「遅刻するで」
と笑った彼の顔はまるで何もかも見透かしているようだった
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りん - 私、この話読んでるときときどき泣いてました。そして100話！凄いですね (2020年3月11日 9時) (
レス) id: 2cbf0b2098 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - はちまるさん» 返信ありがとうございます。解釈があってるのか確認できて良かったです。作品大変面白かったです！更新楽しみにしてます (2019年12月24日 0時) (レス) id: d2182e9bad (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - 茜さん» コメントありがとうございます、そうです。変換されてないとの報告を受けまして今修正しました、読みにくくて申し訳ありません……これからもよろしくお願いします (2019年12月23日 23時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
はちまる(プロフ) - ゆうさん» 私事ですが占ツク初心者でして自身のミスであれば直したいのですが、(友人)(美女)等の表記につきましては、携帯の方では通常に表示されていると思うのですが明日以降も続くようであれば問い合わせをしたいと思っておりますので申し訳ありませんが暫くお待ち下さい (2019年11月26日 0時) (レス) id: 1addced01b (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 色んな所で名前変換されてないのはバグでしょうか？ (2019年11月25日 23時) (レス) id: d5b9dc2666 (このIDを非表示/違反報告)
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