17話 ページ19
貴方side
あれから一週間たった。
私は、部屋にこもりっぱなしでいる。
誰にも会いたくなければ
関わりたくなかった。
この一週間の間に月山が私のことみに
あんていくへ通っていたらしい。
真っ白な部屋。
何もない。必要なもの以外は。
くまを抱え、ベッドに座り込む。
このまま野垂れ死ぬのもありだな。
そんなことをぼんやり考える。
コンコン。
「Aちゃん?」
研の声だ。
研は一週間毎日、部屋に訪れる。
「今日も出てこないの?」
声すら出なかった。
ただじっとくまを抱える。
「四方さんも心配してたよ。月山さんなんて
ずっとAちゃんの名前呼んでたし」
西尾先輩だって。
そこからは何も聞こえなかった。
ただ無情に時間が過ぎていく。
「ねぇ、Aちゃん、僕はここに来たばかりで
Aちゃんのことは何も知らない」
うん。そうだね。
「Aちゃんがなんでこうしてるかも知らない」
うん。そうだね。
「でもね。Aちゃんがいないと寂しいんだ
あんていくのみんなも。トーカちゃんも」
みんな、みんな。
寂しい。
私も寂しいよ。
自分がこんなことする意味はないのは
わかってる。
でも体が動かないんだ。
「みんな、君のこと好きなんだ」
大切なんだ。
〈俺はAのこと好きなんだ〉
だれなの。
『………研』
酷くかすれた声。
今まで声を出してなかったからだろう。
「!……なに?」
『お腹すいた』
「!ハハッ」
研の笑い声がした。
想定しなかったのだろう。
私の口角も上がっていた。
『笑わないでよ』
ドアを開き、研にデコピンをした。
ひどい顔してるだろうな。
研は、嬉しそうに笑った。
みんな待ってるよ。
〈ありがとう〉
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原作に早く突入しよ!
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ドS娘 - …朝ごはんって…人肉…? (2017年7月27日 15時) (レス) id: 8d85534e35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ティアラ | 作成日時:2014年12月9日 6時