決着 ページ5
ハンジside
Aがリヴァイにナイフを二本渡した。
そして少し離れた後、Aもリヴァイも片方のナイフをしまった。
持ったままのナイフを構える。
なんか本当のゴロツキの戦いみたいでかっこいいな…
あ、2人とも元ゴロツキか。
「いい？」
Aが言った。
リヴァイは頷く。
それと同時に2人は動いた。
先にリヴァイがナイフを振る。
でもAは後ろに反ってかわす。
体柔らかっ！
Aはそのままバク転して足でリヴァイの首を挟んで投げる。
痛そうだな…
でもリヴァイは地面に叩きつけられる前に抜け出した。
先の体勢を立て直したAが切りかかった。
リヴァイはナイフで受け止めた。
その時にAのナイフが吹っ飛んだ。
私の足元の刺さる。
木製でよかった。
そのあとAはナイフを取ろうとはせず、少し後退してリヴァイに回し蹴りを食らわせた。
Aの力じゃそんなに痛くないんじゃないかな？
リヴァイはかわした。
でもナイフに当たってリヴァイのナイフも吹っ飛んだ。
これが狙いか。
先にナイフを出したリヴァイがAを押し倒して切りかかった。
でもAは前に滑った。
それを利用してバク転を3回くらいしたAはナイフを構え、振った。
それと同時にリヴァイがナイフを振った。
Aのナイフはリヴァイの首筋に。
リヴァイのナイフはAの脇腹に。
同時に当たった。
「試合終了だな。引き分けだ」
エルヴィンが言った。
あれ？
引き分けってどうするんだろう。
「引き分けだとどうするんですか？」
同じことを思っていたらしいエレンが聞いた。
エルヴィンは少し考えて言った。
「何もなかったことでいいんじゃないか？」
リヴァイとAはため息を吐いた。
そんなに勝ちたかったの？
「ドンマイ、2人とも」
そう言った私はなぜか2人の怒りに触れてしまったようで、2人にけられた。
リヴァイのは死にそうなくらい痛かった。
Aのは鳩尾にヒットし、そこまで威力は無くともこちらも死にそうなくらい痛かった。
2人とも、手加減って知ってる？
言わないけど。
私は蹴られた部分を押さえながら城に戻った。
リヴァイとAはお互いの戦い方にコメントしている。
2人とも、調査兵だよね？
ナイフ振ってるゴロツキじゃないよね？
そう思ったけど怖くて言えなかった。
2人って結構似てるな…
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作者名：カシオペア | 作成日時：2017年8月24日 15時
