私とリヴァイの恋物語 2 【リヴァイ兵長】 (ページ33)

今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:56,902 hit

まずいページ33

エレンside

俺はAさんと喋っていた。

Aさんは俺に記憶のことを言ってよかったと行ってくれたし、犬よりはマシになってはいそうだ。

でも、犬より犬っぽいってなんだろう。

まぁいいか。

Aさんは食べ物を口に入れて、顔をしかめた。

「まずい」

そう呟いたのが聞こえた。

俺も同じものを食べてみるが、普通に美味しい。

嫌いなものだったのか。

そう納得した時、Aさんがこっちを見た。

「エレン、私、紅茶以外の何も美味しく感じないんだけど。頭痛いし、気持ち悪いし。でも熱はないし。一体なんなんだろう」

俺に言われても…

でもそれは俺に頼ってくれているということだ。

嬉しい。

「俺には分かりません。少し休んだらどうですか？」

Aさんは訓練を再開したらしい。

怪我も完治していない状態な上に、体調が良くないなんて、訓練なんてするべきじゃない。

しかし、Aさんは首を振った。

「なんかね、最近力が強くなった気がするの。それを逃しちゃいけない。それに訓練を再開する前からだったし。まぁいっか」

そう言ってAさんは紅茶だけを飲んでいた。

その時、ハンジさんが来た。

「やぁ、Aとエレン。二人で食事なんて珍しいね。あ、記憶ないのか」

Aさんは警戒モードに変わったようで、鋭い目でハンジさんを見た。

「なんの用だ？」

Aさんは言った。

ドスがきいてて怖い。

「別に特に用はないけど。ところで、なんで髪型変えたの？」

Aさんはめんどくさそうに言った。

「用がないなら帰れ。それにお前に教える義理はない」

ハンジさんは驚いた顔をした。

しかしAさんは構わず口を開いた。

「私も明日の作戦に参加する。誰が反対しようとな。上にはそう伝えておけ」

ハンジさんはそこで去って行った。

Aさんはため息を吐いた。

きっと大変なんだろう。

「エレン、私、変だった？」

俺は首を振った。

Aさん満足そうに笑う。

今は俺だけに見せてくれる笑顔。

リヴァイ兵長以外で。

リヴァイ兵長への態度も変えるわけにはいかないからだ。

その笑顔を俺だけに見せて欲しい。

でも、その願いは叶うことはない。

噂によればAさんは兵長と婚約しているらしい。

俺の入る隙間はない。

そしてその隙間、溝ができるのは少し後の話。