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平気じゃない ページ23

リヴァイside


驚いた。

俺はまさか全部やるとは思わずに書類を渡したが、掃除も含めて数時間で終わらせた。

実は本当は俺の分の書類も渡したから、俺の仕事はもうない。

仕事が出来すぎて怖いくらいだ。

しかも、さっき痛いだのフラフラするだの言っていたくせにバリバリに掃除してやがる。

怪我してるのによくそんなに動けるな。

俺がそう思っていると、Aが急に声をあげた。

「リヴァイ!なんで言ってくれなかったの!怪我してるの?大丈夫?」

そうか、言ってなかったか。

Aは怒ったように俺を見ている。

「大丈夫だ。お前は自分の心配だけしてろ」

俺が言うとAは首を振った。

「私は平気。頭痛いし、フラフラするし、なんか気持ち悪いし、腕も痛いけど、私は痛みには慣れてるから」

全然平気じゃねぇだろ。

俺よりもよっぽど重症じゃねぇか。

「とにかく、しばらくは安静にしてろ」

俺が言うとAは不服そうに俺を見た。

まぁどうせ大人しくしてないだろうが。

その時、ドアが開いた。

「失礼します!記憶がないって聞きましたけど、大丈夫ですか?」

エレンだった。

Aは訝しげに見ている。

Aにとっては初対面みたいなものだしな。

エレンはその様子を見て言った。

「エレン・イェーガーです!」

エレンのことはAに話してある。

Aは納得したように頷いた。

「覚えてなくて悪いな。私は大丈夫だから心配するな。だが、ありがとな」

Aが言うとエレンは顔を赤くして敬礼した。

いい加減諦めろよ。

「リヴァイ兵長、ハンジ分隊長とエルヴィン団長が呼んでます!Aさんは待機でいいそうです!」

Aは頷いて書類を揃え始めた。

俺はエレンについて行った。

作戦の話か?

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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年8月24日 15時

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