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女型の巨人 ページ17

リヴァイside


右翼側からかなりの量の信煙弾が上がっている。

Aは最右翼の索敵班。

巨人との遭遇は避けられない。

そして、今この状況で生き残っているかさえわからない。

その時、右翼側から兵士が来た。

「口頭伝達です!右翼索敵壊滅的打撃!右翼索敵一部機能せず!以上の伝達を左に回してください!」

Aは無事なのか?

「…聞いたかペトラ行け」

ペトラは返事をして行った。

「Aさんって右翼側でしたよね?大丈夫なんですか?」

エレンが聞いてきた。

俺が知るわけないだろう。

逆に教えて欲しい。

その時、右翼側から黒の煙弾が上がった。

奇行種か。

縁談はエレンに打たせた。

その時見えた。

こちらに向かう馬が。

そしてそこに乗っている兵士が。

Aだ。

「ごめん!かなり遅れちゃった。手こずっちゃって」

そう言ったAの左手は手首あたりから下が血だらけだった。

「A、その血はお前のか?」

Aは頷いて説明を始めた。

包帯をわりとすぐに巻いたにもかかわらずその出血量。

太めの血管が切れたか?

「汚いから脱ぎたいけど替えはないし。我慢する。戦闘に支障はきたさないようにする」

Aはそう言った。

その後少し進むと巨大樹の森に差し掛かった。

俺たちが話している最中もAはほとんど黙っていた。

言ったのはこれだけだ。

「私はリヴァイの決定に全て従う。リヴァイは意見が私の意見。体力を温存したいからあまり話しかけないで」

Aはいつになく疲れているようだった。

俺とAは女型を捕らえてから班員と別行動になったが、その時も辛そうだった。

時折頭を押さえている。

頭痛がしてバランスを崩したと言っていたが、どこかで打ったのか?

だが、フラフラしているわけでもない。

結局理由も聞かけないままだった。

女型は皮膚の一部を硬質化できる。

俺、ミケ、Aの三人で削いでもダメだ。

しばらく女型とやりとりしている時、Aはガスと刃を補充していた。

すでにあまりなかったらしい。

少しして、女型が急に叫び声をあげた。

するとしばらくして巨人の大群が全方位からやってきた。

俺たちは削ぎにかかった。

しかし到底追いつかない。

巨人は女型を喰っている。

撤退することになった。

俺は班員を呼びに行こうとしたが、エルヴィンにガスと刃を補充していけと言われた。

Aはそのまま呼びに行った。

さっきよりも動きがしっかりしている。

なおったのか?

このままだと…→←当日



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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年8月24日 15時

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