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仲直り ページ1

リヴァイside


俺はAを部屋に通した。

紅茶でも入れようかと思ったが、やめておこう。

Aはドアのあたりに突っ立ったままだ。

「ごめんなさい。さっきの事も、その前のことも」

Aは俯いて呟くように言った。

「さっきのことはお前だけのせいじゃないんだろ?それにその前のことは俺のせいだ。俺が変な意地を張ったからだ。…悪かった」

俺が言うとAは首を振った。

お前だけのせいなのか?

「確かに私だけのせいとは言い切れないけど、みんなのせいじゃないから。根本的な原因は私にあるから。それに私もリヴァイを挑発したし」

Aは言った。

俺は言い返そうとした。

しかし、Aは手を振った。

「もういいよ。また喧嘩になっちゃう。…これで仲直り、でいいでしょ?」

Aは俺の頰にキスをして言った。

物足りねぇ。

「仲直りとしてはいい。だが、足りねぇな」

俺はAの後頭部を抑えてキスをした。

なんだか久しぶりな気がする。

そのまま行為にいたろうとしたが、Aが引き止めた。

「待って。ドア、壊したらごめん」

Aがドアを思い切り蹴った。

なぜか少し空いていたらしく、穴は開かなかった。

そしてうめき声が聞こえた。

「ハンジ、盗み聞きは良くないと思うよ?私にバラされたくなければね」

そこにいたのはドアに吹っ飛ばされたクソメガネだった。

打ったところをさすっている。

「痛いなぁ…酷いじゃないか」

Aはちょっと待っててと言い残してクソメガネを投げた。

は?

Aのパワーで投げれるはずがない。

「お前、どうやったんだ?」

戻ってきたAに聞いた。

そしてAはニヤッと笑った。

「体験してみる?」

俺が首を振るとAはつまらなさそうにした。

「力がない人でもできる護身術の応用だから。最近この技を編み出したの。すごいでしょ?」

Aは得意げに言った。

自分で作った技にしては完成度が高いな。

俺たちはそれから部屋に戻って続きに戻った。

もう邪魔者はいない。

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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年8月24日 15時

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