私とリヴァイの恋物語 3 【リヴァイ兵長】 (ページ20)

今日:3 hit、昨日:18 hit、合計:41,142 hit

決断ページ20

リヴァイside

Aが急に現れた。

ものすごい回転斬りを繰り出している。

人間相手に使うか、普通？

まぁそれは置いておこう。

なぜここにいる？

見た所Aの使っている立体機動装置はAのものじゃない。

恐らく憲兵から奪ったんだろう。

使い込まれていないのが分かる。

だが俺が今戦っているやつを含め、憲兵どもは普通の立体機動装置をつけていない。

銃のようなものが付いている。

「A？」

俺は叫んだ。

Aはこっちを見て集中しろとでも言いたげな目を向けた。

しばらくしてAが連れて行かれるのが見えた。

俺はちょうど憲兵との戦闘に片がついて、撤退しようとしていたところだった。

「お前ら、先に戻ってろ！」

俺はそう叫んでAの向かった方向に引き返した。

その時、Aが飛び出してきた。

そして周りの憲兵を片付けながらこっちに来た。

俺は油断していた。

「リヴァイ！」

Aに気をとられて背後に気を配っていなかった。

首筋に何か冷たいものが当たる。

銃口を向けられている。

「こいつを解放して欲しけりゃついてこい」

Aは俺を見て、周りの憲兵を見て、ため息を吐いた。

まさか…

「しょうがねぇな。先に解放しろ」

憲兵は俺を解放した。

それと同時にAを馬に乗せて連れ去っていった。

Aは抵抗をやめていない。

今俺が行っても恐らく無駄だろう。

本当はしたくないが、決断するしかない。

機会を待とう。

そしてAが自力で脱出できると信じよう。

俺は仕方なく引き返した。