理性 ページ11
リヴァイside
俺は会議が終わるとAの部屋に直行した。
エレンが向かっていたから気になる。
Aは目薬を目を凝らして見ていた。
「あ、リヴァイ。ねぇ、この目薬効かなさすぎるんだけど。目が痛いよ」
そう言うAの目はかなり充血していた。
アレルギーのせいなのか違うのか、涙目になっていて、青い瞳が揺れていた。
「いじると余計に悪化するからよせ。それで、エレンが来たのか？」
Aは俺の言うことを無視して目をこすっていたが、少しして顔をあげた。
「来たよ。告白された。あと、抱きつかれた。それだけ。ていうか、いじるなって無理だし」
何がそれだけ、だ。
俺は少し腹が立ってAを壁に押し付けて手首を掴んでこれもまた押し付けた。
「それだけ、だ？お前は誰の恋人なんだ？」
俺が少し強めに言うとAはなぜかニヤッと笑った。
「リヴァイって結構独占欲強いね。でも大丈夫。私はリヴァイにしか興味ないから」
そう言ったAの唇を俺は無意識に奪った。
最初は触れるだけだったキスがどんどん深くなっていく。
離れた頃にはお互い息が上がっていた。
「苦しいじゃん…」
Aがそう少し怒ったように言ってきた。
完璧に逆効果だ。
涙目なんだから。
理性が切れそうだ。
俺がそれで黙りこくっているとAが覗き込んできた。
「どうしたの？酸欠？」
上目遣いをやめてくれ。
そんなことを言えるはずもなく。
俺は気がついたらAをベッドに運んで押し倒していた。
その時、ドアが開いた。
「A！実験のことで話が…お邪魔しました！」
クソメガネは入ってきてそう言うなり出て行った。
間の悪いやつだ。
俺たちは結局行為には至らなかった。
よく考えてみれば妊娠してるやつを抱いていいのだろうか。
本人はそんなこと知らないが。
だが、産むまで待てと言われても、俺が無理だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カシオペア | 作成日時：2017年9月16日 8時
