混乱 ページ12
Aside
私は狙われているらしい。
エレンとヒストリアも。
だから実験もおおっぴらにはできない。
隠れてやるけど、結局はバレる。
こんな堂々巡りな行動、したくない。
というか、飽きてきた。
エレン目を覚まさない。
私は机に突っ伏していた。
頭痛いし。
するとハンジとリヴァイが何やら深刻な顔をして入ってきた。
「A、君は妊娠してるよ」
は?
なんだって?
「おいクソメガネ。唐突すぎるだろ」
本当だよ。
誰がなんだって?
「ごめんごめん。とにかく、Aは妊娠してる。そう言うこと」
なるほど。
私が妊娠ね。
「はい?理解不能なんだけど?」
ハンジは説明してくれた。
私の症状から判断したらしい。
頭では分かってるはずだけど、うまく飲み込めない。
「混乱するのは分かるよ。本当はもう少し落ち着いてから話すつもりだったんだけど、状況が状況だからね。そういうことで、無理しないでね」
そう言って二人は出て行った。
いやいや、一人にしないでよ。
私はどうすればいいの?
これ以上行動を慎めと?
そんなに私をここに縛り付けたいの?
もう嫌なんだけど。
逃げ出そうかな。
私はそんな構想を練ってその日を過ごした。
まぁ実行はしないけど。
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作者名:カシオペア | 作成日時:2017年9月16日 8時