お坊ちゃまのホームステイ ページ11
「ホームステイ？なんでわざわざ？」
あ、どもども。図書倶楽部の家事手伝い…もとい顧問兼担任の風間です。
この時期、夏休みも利用した短期留学とかは珍しくないんだけど。海外渡航申請書の滞在先が見慣れない住所で。
「また別荘増えたのか？」
N「あ、違う違う。」
O「オイラん家の農園もあるけどちょっと遠いからさ」
「遠いってどこから？」
A「風ポンもニブいねぇ〜今ブラジルって言ったらサッカーでしょ」
「ワールドカップ…」
それって家でビール飲みながらテレビで見るもんじゃ無いんですね…
S「楽しみ♪ピットブルがパフォーマンスするんでしょ？」
M「翔さん昔から好きだもんね。あ、風ポンも来る？部屋余ってるから俺と翔さんの邪魔さえしなきゃ一緒してもいいよ。」
N「面白そう！俺ん家のプライベートジェットだから飛行機代も要らないし。奥さんときなよ」
キミの言う面白そうは明らかにサッカー観戦じゃない所にありますよね…
でもお気楽ハイスクールな君たちと違って俺は仕事あるし。
A「なかなかロナウジーニョの家に泊まれる事なんかないよ〜」
「ロナウジーニョの家？！」
M「今回、一般に貸し出すんだって。さすがに俺らでも赤の他人の家ってなかなかね」
S「楽しみ♪ねぇねぇ、どんなお部屋かな？」
M「初めての一緒のお泊まりだね」
S「ダメ！まだ翔はお嫁入り前だから寝室は別だよ// 」
O「じゃあ翔くん一緒に寝よ〜」
S「いいよ〜」
M「ダメだよ！」
S「なんで？智くんは図書倶楽部の守り神的なもんだから大丈夫だよ？」
例によってバカップルがいちゃつき始めるのを横目で見ながら心が揺れる。
そういえば俺、新婚旅行まだだし、ロナウジーニョの家なんて見るだけでも…まだ結婚休暇とってないし…
いや待て。こいつらとひとつ屋根の下？俺と嫁はただのお手伝いさんに成り下がらないか？
あ、でも海外だし執事も来るか。でもな〜東山さんと錦織さん…やっぱりお手伝いさんになる予感が。
いやいや、でもこいつらに付いていけば多分チケットも取れるし、飛行機とホテル代が浮くのは魅力的。
A「ねぇ〜どーすんの？」
「じ、じゃあ妻と相談して…」
N「一人一泊160万ね。」
「160万？！」
N「え、ただで泊まろうとしてたのかよ」
S「ロナウジーニョの家だよ？安いよね〜」
「とりあえず妻に聞いてみないと」
M「意外と恐妻家なんだな。」
まさか値段にびびったとは言えないよ！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 333人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆみ
作成日時：2014年4月11日 6時
