ねえさんが八人 ページ12
＿どこぞの低脳のせいで、ものすごいイライラする。
ちゃっかりねえさんの隣に座ってるし、ねえさん楽しそうだし。
いや、僕には僕の『やり方』がある。
ねえさんが好きな気持ちは、二郎はもちろん、それだけならいちにいにも負けないくらいの気概はある。
「？ 三郎、どうしたの？」
「いえ、ねえさんの玉子焼きは美味しいなぁと、少し感動していただけです」
「えー、そんなに褒めても何も出ないよ？」
視線に、気づかれた。
ねえさんとは度々目が合うけど、その分僕がねえさんを見てるんだなぁなんて、少し恥ずかしくなる。
また、チラッと見て、ぷるぷるに熟れた唇に、熱を馳せる。
二郎はあんなだけど、ねえさんを嘘の題材にするほど、落ちぶれてはいないはずだ。
もしもねえさんを嘘に使おうものなら、いちにいがブチ切れる。
「
考えれば考える程意味がわからなくなる。
ねえさんが僕ら三兄弟の中で一人を特別扱いすることもないだろうし。 よりによって、それが二郎ってことも有り得ないし。
「……はぁ」
思わずため息がもれる。
でも、ねえさんのご飯は相変わらず美味しい。
「ご馳走様でした」
「お粗末さまでした」
ねえさんは食べるのが遅い。
リスみたいに頬張ってよく噛むから、まるで小動物のような愛くるしさがある。
ふと唇の端に米粒が付いてることに気づく。
考えるより先に、手が動く。
「ねえさん、付いてる」
もったいない、と頬張ると、二郎はわなわなと震えていた。
それで、自分が何したかようやく理解する。
「なっ、ごめ……、ねえさっ……」
ねえさんはそういうの気にしない性格だから、気の持ちようと言えばそうだけど。
はしたなかったかなとねえさんの顔を盗み見ると、顔を赤く染めて固まっていた。
わ、え……わぁ……。
「ねーちゃん顔真っ赤じゃん」
いちにいが茶化すように言うと、ねえさんははっと、目が覚めたように動き出す。
「え、ごめん……！ ありがとー、三郎」
次の瞬間には、いつものねえさんだった。
とりあえず食器を下げ、水にさらす。
でも、どうしよう。
「……はぁ〜ッ」
僕の顔は、ねえさんより断っ然に赤いと思う。
どうしよう、真っ赤なねえさん、すっごく可愛かった。
これ以上ねえさんを好きになったら、どうにかなってしまいそうなのに。
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おりはるこん（改名）(プロフ) - ミーさん» コメ返し遅れて申し訳ないです！最近やることが多いので更新事態の優先順位が低くなってるのがすごく悔しくて…。終わりは決まってるので着いてきていただけると嬉しいです！ (2018年11月29日 20時) (
レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ミー(プロフ) - 最近読み始めたので、更新とても嬉しいです…!これからも頑張ってください！ (2018年11月9日 20時) (携帯から) (レス) id: 750b1e0df3 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん（改名）(プロフ) - ぬぬぬさん» ここだと文字数が足りないのでボードかメッセージに移行してもよろしいでしょうか？私の考察は250文字以上になってしまいそうなので…(汗) (2018年9月15日 18時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬぬ(プロフ) - ペンは剣よりヒプノシスマイクってどういう意味だと思いますか？？？調べても全然分からなくて… (2018年9月15日 17時) (レス) id: 62aeac2e51 (このIDを非表示/違反報告)
おりはるこん（改名）(プロフ) - ぬぬぬさん» わかりみが深い…！久々にヒプマイを誰かと語れてスッキリしました！ぽっせもわかります！ヒプマイ沼は深いですね…！ (2018年9月15日 17時) (レス) id: ea4c86eaca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おりはるこん(元鈴音)
| 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月26日 8時
