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*4* ページ5

『えっと…』





君は?と言う前に、その子は走ってきた。



男の子に抱きつかれ、私は後ろに転んでしまった。いたた…







?「A姉ちゃん!今までどこ行ってたの!?」






『君は…?誰?』





佳主馬「僕のこと覚えてないの…?」





『ごめんね。今、何も思い出せなくて…』





佳主馬「佳主馬だよ!思い出して!!」





『佳主馬…くん?…っ…』





“A姉ちゃん!一緒にあそぼ!”





『あ…っ…ごめん、よく思い出せない…ごめんね』







佳主馬「そっか…ねぇA姉ちゃん、家族のこと…何にも覚えてないの?」







『うん…早く思い出したい…


ねぇ佳主馬くん。私って…どんな人だったのかな?』






佳主馬「A姉ちゃんは、優しくて、面倒見がよくて、料理が上手くて、誰よりも家族想いだった。」






『そっか…。1日でも早く本当の私になれるように頑張るね。

佳主馬くん、良かったらこの家案内してくれないかな?』






正直言って迷いそうだったし、この子ともっとお話ししたかった。





佳主馬「いいよ。じゃあまずはみんなのとこに行こう。きっと会いたがってるよ」

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作者名:Moira | 作成日時:2015年8月20日 10時

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