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高「ごめん、A。飲み物くれる?」
「ちょっと待ってね。」
運転中の雄也くんが飲みやすいようにペットボトルの蓋を開けて、そのまま渡した。
何口か飲むと私の手元に戻ってきたので、再び蓋をする。
雄也くんに時々乗せて貰ってるから、何となく自然に行ったこの行動。
伊「うわ。なにそれ。ちょーいいじゃん。」
「なにが?」
伊「彼氏彼女みてぇ。」
大「…………………………。」
面白くなさそうに、黙って窓の外を眺める大ちゃんの姿は振り返らないと私からは見えなくて。
だから、どうして雄也くんがクスクス笑ってるのか不思議で仕方なかった。
車は一度休憩のためにサービスエリアに入る。
お手洗いを出た所には大ちゃんだけ。
「あれ?みんなは?」
大「あっち。店の中。」
「待っててくれたの?」
大「A1人だと迷子になるかと思って。」
「なんないよ!でも、ありがと。」
大「ん。俺らも行こ。」
気持ちを知ってる3人が気を利かせてくれたのか、本当に大ちゃんが待っててくれてたのかは分からない。
それでも、すっごく嬉しい。
2人でお店の中を少し見て、イートインスペースにやって来た。
「ソフトクリーム食べたいなぁ。」
大「美味いよな。」
「こういう所来ると食べたくなっちゃう。」
大「分かる!ミックスとかお得感あるし。」
「そうそう!2つの味食べれてね!」
大「食う?買ってやるよ。」
「え、いいよ!自分で買うよ。」
大「いいって。俺も食いたいし。」
大ちゃんが買ってくれたソフトクリーム。
2つだと思ってたのに、手元にあるのは1つだけ。
これ、一緒に食べるの?
「お先にどうぞ。」
大「A、先食べな。」
「……………うん、ありがと。」
一口舐めるとひんやり冷たいソフトクリームが口に広がる。
チョコとバニラが混ざって美味しい。
少し食べ進めて、大ちゃんに渡す。
大「うまっ!やっぱ美味いなー。」
何口か食べて、また私の所に戻ってきた。
大ちゃんは全然気にしないのかな。
私はやっぱり、ちょっと意識しちゃう。
ぼーっとそんな事を考えている間に、夏の暑さでどんどん溶けていく。
突然ソフトクリームを持った私の手首を掴んで、そのまま自分の方に持って行きペロッと一口舐めた。
「っ!」
大「ほらー、垂れるって。」
何かと思った。
心臓がバクバクしてる。
だって、近すぎるんだもん。
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ここ(プロフ) - いくさん» いい所を持ってくんですよねえ、大ちゃんは。移行完了したので続きもぜひっ☆お待ちしてます! (2020年3月12日 20時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
いく(プロフ) - ステキなタイミングで大ちゃん出てきた!!続きが楽しみです。 (2020年3月10日 19時) (レス) id: bf142477e0 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - きっちょむさん» わーい!きっちょむさんがキュンキュンしてくれてるー!またモヤモヤもありますが、きゅんきゅんも待ってるので♪ (2020年2月16日 18時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - ここさーん!キュンキュンが止まらないですよー!!更新が楽しみです♪ (2020年2月16日 17時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - Suzunecoさん» 嬉しいですー!ありがとうございます♪気持ちが行ったり来たりで忙しいですよね(^_^*)また見に来てください♪ (2020年2月15日 16時) (レス) id: 4a8aa9e558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ここ | 作成日時:2020年1月18日 17時