番犬くんのセンラさん

36 衣装お披露目会前 ページ36

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文化祭の準備は着々と進み仕上がって来た頃、遂に衣装試着の時が来た。1度着てみてその後調整を行う。


中でも期待が大きいのはやっぱりセンラ。整った中性的な顔立ちなのでみんなが彼の女装を期待している。メイク道具を手に構えて目をギラつかせる数人の女の子たちに、空き教室に連行されて言ったセンラ。さて、どんな美女に生まれ変わるのか。




｢いやぁ折原くんの女装楽しみだね｣

｢だね、本人はすっごい嫌そうだったけど｣

｢はは！うちのクラスの看板になるんだからちゃんとしてもらわないとなのに！｣

｢まあ、イヤイヤ言いながらも最後にはノリノリでやりそうだけどね｣




センラの性格ならノリノリといっても悪ノリの方向で楽しみそうだ。美人になったら組の人達のこと落としてそう。当日は荒れそうだなーなんて考える。




｢折原くんもすごそうだけど、佑月もだいぶ仕上がると思うんだよね｣

｢そういう理恵もね｣

｢カワイイ系男子でトップ目指せるよ佑月｣

｢じゃあ理恵はイケメン系？｣

｢お、いけるいける！2人で売上トップ目指すか！｣

｢妥当センラだね｣

｢うーん、ヤツはそうとう手強いぞ〜｣




理恵と談笑していると、先程センラを連行していった女の子たちが帰ってくる。見たいか？見せてやろう。だが惚れるなよ男共！なんて巫山戯ながらも、その子たちはすごく満足そう。きっと最高の仕上がりになったのだろう。

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