【約ネバ】兄妹

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思いもしないレイの発言に戸惑った。



こんなこと言うような性格じゃないくせに。


さっきのエマのように、レイにも気を使わせてしまっているのだろうか。



レ「…」




早く来いと言わんばかりのレイの顔。


私だってそんな顔をされても困る。



『……私とレイが同じベットに入ったら狭いに決まって_____っうわ！』




ボフッ




入ろうとしない私に痺れを切らしたのか、レイは私の腕を引っ張り、強引にベットへ引きずり込んだ。


勢いよくベットに飛び込んだ私は、レイに抱きしめられるような形になって思わず焦る。




レ「静かにしろよ、他の奴らにバレる」


『いっ、今のは不可抗力でしょ！』


レ「だから声抑えろって」




こんな時でもいつものように言い争うことができることに安心した。



でも、私はレイに抱きしめられたまま。


『(少し…いや、だいぶ恥ずかしい。)』



しばらく大人しくしていると、レイが小声で話し始めた。




レ「…動物ってさ」


『？』


レ「心臓の音聞くと安心するって昔教えてもらったんだ」




そう言われて耳をすますと、レイの心臓の音が聞こえた。




『…確かに、安心するかも』




…あれ？

さっきまで眠気なんか全然なかったのに、今は眠くて仕方がない。



震えも止まって自然とまぶたが重くなる。









レ「…おやすみ」


レイの声が聞こえた気がした。



_____すごく、優しい声だった。

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