【約ネバ】兄妹

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エマのおかげでだいぶ落ち着くことができたが、ママを見ていると胸が苦しくて仕方がなかった。





あの笑顔で何人の兄弟を死へ導いたのだろう。


それでも平然と笑顔でいられるママにゾッとする。




怖い、泣き出したい、嘘だと言ってほしい。





…でも、決して顔に出してはいけない。



そんなことをすればママは確実に勘づくはずだ。





私1人のせいでみんなを殺すわけにはいかない。






_____笑え、何も知らなかった今までのように。



そして見つけなければならない、私たちが生き残る方法を。



__________



気がつけばあっという間に夜だった。



いつもはベットに入ればすぐに寝るのに、今はむしろ目が冴えている。




理由は言うまでもない。


『(…時間は有限。

次の出荷は最短で2ヶ月。

だから、それまでに全員で逃げないと)』



…そうしないと誰か1人が犠牲になる。



この前のコニーのように。


そう思うと、震えが止まらなかった。



頭まで布団を被り、必死に震えを抑えようとしたけどあまり効果はなかった。





ガバッ




『！？』



レ「……」



『…レ、レイ』





いきなり布団を取られたと思ったら、目の前にレイがいた。



レイは私を見ると、自分のベットをポンポンと叩いてこう言った。




レ「一緒に寝るか？」


『…は？』

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