白鳥沢の病弱お姫様２【HQ】

5年の月日 ページ26

・瀬見 side




あれから約5年



まだ、Aは目を覚まさない



…眠る前、Aは俺に言いに来た



「みんなに会えて良かった。…私をマネージャーに誘ってくれて、バレーを教えてくれて……ずっとそばにいてくれてありがとう。英太」



……ずるいよな、ほんと



全部吹っ切れたような顔してそんなこと言われたら、もう俺の出る幕がないじゃないか



母「あら、英太くん」



瀬「！お久しぶりです…A、まだ起きませんね」



母「そうね。……Aが起きた時、沢山話しをしてあげてね」



瀬「…はい。でももう、俺だけじゃないので大丈夫ですよ」



母「！…それなら安心ね。それじゃあ私は仕事に戻るから、また」



瀬「分かりました」





瀬「…A。もうコールドスリープ解かれてんだぞ〜？病気も完治した。命の危険はない…だからさ、目覚まそーぜ！…今度、若利の試合一緒に見に行こうな」



…目が覚めて、コイツはどんな反応をするだろう



置いていかれたと、みんなは変わってしまったんだと悲しむのか



…それは嫌だな



ずっと笑っていて欲しい



瀬「…白布も毎日来てるんだぞ。みんなで、またバレー出来たら…それをお前が見てくれたら、幸せだけど」






「…………ぇ、ぃ」




瀬「………っ！！！！！！！」

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