廿陸 ページ28
「おい、A…?狂ったのか?」
「狂ってなんかない。私は私」
「でも、お前、おかしいよ」
どこが
何もかも、普通…で…
普通。普通だよ
「私にやられる前に逃げて…お願い」
「…できるわけねぇだろ」
え、待って、おかしいよ。何で
だって、私は、仲間を殺した
このままだったら赫も殺しかねない
そんなの嫌だ
赫には笑っていてほしい
私なんか忘れてほしい
「逃げてよ!私なんかほっといてさぁ!…私なんか、私なんか、そのまま死ぬから!わかって。私、赫のこと殺したくないの…だから、お願いだから、逃げて…私に抑えられないんだから、赫が止められるはずないじゃない…逃げ…」
逃げて。そう言おうとしたとき、私の体を暖かい何かが包んだ
人の温もり
それは、赫だった
「赫!?」
「Aに仲間を殺したっていう罪があるのなら、俺は仲間を見捨てた罪だな」
「え?」
いつものように微笑んで言う赫
なにを言っているの
「実は、気づいてたんだ。お前が村を潰した張本人だってこと」
「へ…?」
爽やかな笑顔で私を見る
何で知ってたの?
そして何でそれを葵たちに言わなかったの?
「俺が葵たちに言わなかったのは、言わなかったんじゃなくて、言えなかったんだ」
「言えば、葵たちは死ななかった。私が死んで終わりだった」
「お前だけは殺したくない」
そんな綺麗事、世の中には通じないわ
こんなにすさんでいるんだから
「私を見捨てて」
私を見捨てないで
「_________殺す」
もう一人の私が言った
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松々先輩(プロフ) - 青い薔薇さん» ありがとうございます!!初の小説なので嬉しいです! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
青い薔薇 - おもろい(゚Д゚)やべえ (2019年6月23日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
縷々 - 面白いよ!頑張って! (2016年11月25日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
Dahlia(プロフ) - 面白いよ! (2016年11月18日 22時) (レス) id: 688c509492 (このIDを非表示/違反報告)
★ほしおんぷ☆ - 頑張って! (2016年11月18日 8時) (レス) id: eadbc77912 (このIDを非表示/違反報告)
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