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廿柒 ページ29

私が手から出した水の塊を避けて、私に向かって火の玉を投げる

それを避けて水を空中で分裂させて雨を降らせる


「…っ!!」


苦痛に顔を歪ませる赫



やめて、赫を傷つけないで!
___ここであなたが叫んだとしても、相手に届くのは私の声だけ…
赫を傷つけないで!
___うるさいな。ま、せいぜい好きな人を自分で殺るのを見ててよ?
やめてええええ!!




「死んで」
「!?」



どぉおおおん…


え、何? 何が起こったの?


「あか、し?」


何?寝てるの?横たわって…ここで寝ると風邪ひくよ




「赫!赫!ねぇ!赫!?聞こえてる!?」

抱き寄せた体はまだ暖かい

「あ…Aか…お前、やっぱ強いなぁ…俺ごときが止められるはずない相手だったわ」

何で笑ってるの?死んじゃうんだよ!?


「やだ…死なないで…お願い…私の生気あげるから…」

「いら、な…」

言い終わる前に静かに目を閉じる赫


もう一度目を開けて
もう一度笑いかけて
もう一度好きって…



そう呼びかけても硬く目を閉じたままの赫

完全に私との世界が遮断されている感じがする

何でかな


「…お姫様みたいに、口付けしたら目覚めるかな…」


そっと




本当にそっと






私は赫の唇に私の唇を近づける






「…やっぱり、そんなことないか…」

___馬鹿なのね
は?
___何でそんなに自分より下の人間に執着するの?
黙れ
___無駄なことはやめましょう?
うるっさいな!!
___…残念だわ。あなたなら、私と一緒に世界を征服できるのに

その瞬間、体の奥底から熱い何かが巻き上がってきた

「っ!?」


___さようなら


私の体が…








その日、大神村にはもう一つ伝説ができた



______月が明るく照らす夜、村の中心で伝説の五人の能力者の血族たちが滅んだ…そして、一人の少女が放った光を浴びて、世界から能力者が全ていなくなった______



おばあちゃんがそんな伝説の話を聞かせてくれた


何年前かな…懐かしい



今日から私は高校生になる

名前はA!

ちょっとドキドキ

「危ないっ!」

「え!?」

何…?火の…玉?


…火の玉!?


ジュッ
「あっぶな…赫!気をつけて」

「悪りぃ…葵」

「大丈夫!?僕黄耆!」

「私は緑葉です」


え、ていうかさっき…

「能力者ですか?」
「まぁね…」
「私もなんです!」
「え!?」




「私の能力は「複写」です!」





ここから物語が始まった_________

ありがとうございます!!→←廿陸


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松々先輩(プロフ) - 青い薔薇さん» ありがとうございます!!初の小説なので嬉しいです! (2019年6月23日 19時) (レス) id: 87a69031e6 (このIDを非表示/違反報告)
青い薔薇 - おもろい(゚Д゚)やべえ (2019年6月23日 18時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
縷々 - 面白いよ!頑張って! (2016年11月25日 0時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
Dahlia(プロフ) - 面白いよ! (2016年11月18日 22時) (レス) id: 688c509492 (このIDを非表示/違反報告)
★ほしおんぷ☆ - 頑張って! (2016年11月18日 8時) (レス) id: eadbc77912 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒死蝶 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年11月13日 21時

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