フョードルの妹に誘拐された重力使い (ページ44)

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参拾玖ページ44

中也とAは今、Aの夢の世界に居た。

「中也お兄ちゃん、何で急に夢の世界に行きたいなんて云い出したの？」

中也「此処はAの創造で何でもできるんだろ？」

「うん。」

中也「なら此処に教会は創れるか？」

「できるけど....あっ！中也お兄ちゃん、もしかして...」

中也「そうだ。」

「中也お兄ちゃん、気が早すぎ....」

Aはそう云うと夢の世界の背景を教会の中へと変えた。

「私達もこうすれば良いかな？」

Aが少し目を閉じるとAはウエディングドレスを着た大人の女性に、中也はタキシードを着て身長も少し高くなった姿に変わった。

中也「絶対現実でも身長伸ばしてやる...」

「私に越されないようにね(苦笑)」

中也「良し。それじゃあ....俺、中原中也はAを生涯の妻とし、どんなに仕事が忙しくても、どんなに危険な目に逢おうとも最後迄Aを守り、そしてAと幸せな人生を歩み続ける事を誓います。」

「えっと、A・ドストエフスキーは中也お兄ちゃんを...じゃなくて中也を生涯の夫とし、仕事が忙しくなっても笑顔を忘れず、中也が何時帰って来てもリラックス出来るような家庭を作って、そして中也と幸せな人生を歩む」み続ける事を誓います！！」

「「そして....」」

『俺(私)はその誓いの言葉を、その時が来る日迄忘れずにお互いの心に刻み込む事を今此処に誓います。』

「中也、絶対私の事幸せにしてね。約束。」

中也「嗚呼、約束する。絶対にだ。」

二人は笑い合い

そっとお互いの唇を重ねた

ーENDー