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拾壱 ページ13

太宰Side

敦君達が倒れた後、救急車によって倒れた人達は病院に運ばれて行った。そして私は社長や森さんに連絡を入れ、敦君達が居る病室で待機していた。

谷崎「ナオミ!!」

谷崎君が入って来てはすぐにナオミちゃんの元へと駆け寄った。そして少し遅れ社長や森さん達も来ては現在の状況を見ては少し焦りを見えた。

尾崎「太宰、原因はなんじゃ。何故鏡花達が...」

太宰「医者の話では敦君達や他の一般の方々も見な眠っているだけだそうです。」

国木田「意識が無いって事か?」

樋口「で、でも大勢の人間が一斉に意識を失うなんてあり得ません。」

与謝野「しかも太宰だけが無事ってのも謎だね...」

そう。私もその場に居たが特に何も異常はなかった。まあそのせいで軽く疑われてたが社長達には内緒にしておこう。

社長「乱歩、何かわからないか?」

乱歩「一つわかるよ。此れは100%異能力だ。」

森「誰かが異能力で彼等を眠らせたと云う事かい?」

乱歩「嗚呼。太宰だけが無事って時点でそれしか考えられないよ。だけどその異能力者の正体はわからない...」

すると突然病室の外が騒がしくなり、与謝野先生が様子を見に行くと病室を出て行き、暫くして何やら慌ただしく戻って来た。

与謝野「敦達は目が覚めたかい!?」

賢治「まだですけど...」

与謝野「さっき近くに居た看護師に聞いたら、他の患者が全員目を覚ましたそうだよ。」

谷崎「そ、それ本当ですか!?じゃ、じゃあナオミ達も...」

然しいくら経っても敦君達は目を覚まさなかった。念の為だと国木田君と賢治君は目覚めた患者の聞き込みに向かった。

尾崎「何故、何故鏡花も中也も目覚めぬのじゃ...」

銀「兄さん....」




敦Side

芥川「何故ですか中原さん!」

芥川が中也さんを助けようとしたが中也さんがそれを止めた。僕等にはその意味がわからなかった。

中也「聞いてくれ。此れは一人の異能力者が創った夢の世界だ。そして此の夢の世界から出るには異能力者本人が目を覚ますか其処の出口から出るか太宰の異能力を使うしか方法はねえ。」

敦「じゃあ、やっぱり他の人達は...」

中也「だから手前等はすぐに其処から出るんだ。」

鏡花「何故貴方は助けを拒否して迄一緒に行こうとしないの?」

中也「俺はその異能力者とちょっと約束事しちまってな。暫く此処から出れそうにねえんだ。」

芥川「そんな....」

中也「だが方法はある。」

ナオミ「どんな方法ですの?」


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作者名:迷ヰ猫 | 作成日時:2019年7月16日 1時

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