図書室の後輩３ 【赤司 征十郎】

×３８ ページ39

貴方side.







赤「――……俺もだよ」


貴「……？」


赤「……嫉妬していた、っていったら幻滅する？」


貴「っ……！」









赤司先輩が、嫉妬……？


あんな、いつも余裕しゃくしゃくで涼しい顔の先輩が。




先輩は私の両肩をつかんだまま、顔をうつむかせた。








赤「…どうかしていたんだ……。


黄瀬と話しているAを見てたらブレーキが効かなくなった……。


ただそれだけのことで、嫉妬したんだ」


貴「……割と独占欲強いんですね…」








もう少しなんかいったっていいだろう、と思うことを口にして、


私はハッと気づいた。






――そっか。私、こういう風に会話していたんだ。


いつのまにかいつもどうりに会話できるようになっていた。






だが先輩は意に介した風でもなく、顔をあげるとふっと笑みをこぼした。









赤「強いなんてものじゃないかもしれないよ。


今だって、Aの困る顔をみて楽しんでる……。


すべてを独占したい。


キミの全部を手に入れないと、気がすまない」


貴「そんなのっ……！」




・






・




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――私だって、同じなのに。

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