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貴方side.
うるさいほど地面を叩きつける雨の音だけが響いていた。
――赤司、征十郎。
赤司、先輩。
赤司、赤司先輩。
貴「ぁ……あかし、せんぱい……」
赤「…………」
名前を呼んだとたん、なぜか泣きそうになった。
――触れたい。
触れて、確かめたい。
あの頃みたいに。
離れてから1週間しか経っていないのに、すごく長い間会っていなかったように感じる。
赤司先輩はびしょぬれの私を見て大方察したようだった。
ぐいっと私を傘の中に引き寄せ、
赤「……あがっていくかい? きみがよければの話だが」
――赤司先輩と、二人きりに。
私は少し躊躇したが、すぐに思い直した。
帰ってくるはずもない母をこの雨のなか待ち続けるのはあまり賢明とはいえない。
しかも今は12月、冬だ。寒さで凍死してしまうだろう。
背に腹は変えられない、か。
貴「…………おじゃまします」
あくまでも目はあわせずに、呟いた。
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アニチワ(プロフ) - 最初からみました!赤司くんと主人公のやり取りがすごく好きです(≧∇≦)続き楽しみに待ってます! お気に入り登録と評価させて頂きました^_^ (2014年3月1日 15時) (レス) id: eb4e4361ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - りかこさん» ありがとうございますヾ(●´□`●)ノ【゚+。・oアリガトウo・。+゚】ヾ(○´□`○)ノ さっそく読んでみます^^ 平行して新作も出す予定なので、そちらのほうもチェックお願いしまぁす☆← (2014年2月20日 21時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
りかこ(プロフ) - ゆきみだいふく。さん» 首をながーくしてマッテマース!(笑)よければ私の黒バス小説も読んでってください♪←駄作ですが(汗 (2014年2月18日 20時) (レス) id: 596320f978 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - もえさん» 超!? うわぁーい(*#′∀`艸) 頑張ります! これからも応援よろです (2014年2月18日 20時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - りかこさん» マジすか(*´∀`)アハハン♪ 嬉しいです!! だがしかし受験が終わるまで待ってください←www (2014年2月18日 20時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきみだいふく。 | 作成日時:2013年9月28日 22時