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貴方side.






貴「…………ったから」


赤「?」






聞こえなかったのだろう。小首をかしげる赤司先輩に、私は半ばヤケクソになって、






貴「っだから……! 先輩が……友希のこと、名前で呼んだから……。


初めて会ったとき、私の事は苗字だったくせに……っ」


赤「!……」






返事がない。先輩、と呼びかけようとすると、きゅっと抱きしめられた。


突然の出来事に、赤司先輩の腕の中で困惑する。






貴「はっ…!? ちょ、せんぱ」


赤「意外だな」


貴「は?」


赤「……Aは、嫉妬とかしないと思ってた」







――嫉妬。


どうやらこのもやもやは嫉妬らしい。


でも素直に認めるのもなんだかしゃくで、せめてもの反抗に、いつものポーカーフェイスで返す。






貴「……別に。少し、イラついただけで」


赤「それを嫉妬っていうんだよ。Aはそういうことに頓着ないほうだと思ってたから。


ほら、割り切って接するとこがあるだろう」


貴「……迷惑にはなりたくないので」


赤「ありがたいが、もう少し執着というものをもってほしかったんだけど……」






心配は無用のようだな。




ふっと先輩の香りが離れた。


その背中に呼びかける。お返ししてやる。






貴「先輩」


赤「ん?」


貴「……さっきの、別にイヤじゃなかったので」






先輩は目を少しだけ見開いて、それから顔を背けた。


勝ち、と心のなかでガッツポーズ。















――背けた先輩の横顔は、確かに赤く染まっていた。

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アニチワ(プロフ) - 最初からみました!赤司くんと主人公のやり取りがすごく好きです(≧∇≦)続き楽しみに待ってます! お気に入り登録と評価させて頂きました^_^ (2014年3月1日 15時) (レス) id: eb4e4361ca (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - りかこさん» ありがとうございますヾ(●´□`●)ノ【゚+。・oアリガトウo・。+゚】ヾ(○´□`○)ノ  さっそく読んでみます^^ 平行して新作も出す予定なので、そちらのほうもチェックお願いしまぁす☆← (2014年2月20日 21時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
りかこ(プロフ) - ゆきみだいふく。さん» 首をながーくしてマッテマース!(笑)よければ私の黒バス小説も読んでってください♪←駄作ですが(汗 (2014年2月18日 20時) (レス) id: 596320f978 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - もえさん» 超!? うわぁーい(*#′∀`艸)  頑張ります! これからも応援よろです (2014年2月18日 20時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみだいふく。(プロフ) - りかこさん» マジすか(*´∀`)アハハン♪ 嬉しいです!! だがしかし受験が終わるまで待ってください←www (2014年2月18日 20時) (レス) id: 68c3f60527 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきみだいふく。 | 作成日時:2013年9月28日 22時

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