Ｔｏｐａｚ (ページ23)

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ぼくのもの＿8 ページ23

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「……ちゃ………りょう……？……涼ちゃん、起きれる？」

涼「んっ…」

肩の辺りが揺すられて、ぼんやりしながらゆっくりと目を開けた。

侑「りょおすけ～～おきたぁ！」

慧「おはよう…あ、もうこんばんはの時間だね」

涼「あれ………」

見ると、そこは俺の部屋で。
いや、公園にいたはず……大ちゃんが来ておぶられて……

それからの記憶がすっぽりと抜け落ちている。

……あぁ、俺あのまま…！
てことは……

侑「げんきになった？」

慧「大ちゃんの背中で安心して眠っちゃったんだね」

………中学生にもなって兄貴に……てだけで恥ずかしかったのに、そのまま寝るとか……恥晒しだ……

大「あ、涼介起きた！飯食えるか？準備するからそこ座ってな」

涼「お、あ、おぉ…」

食欲無いんだけど………聞いたくせに答えさせてくれない強引な大ちゃんに仕方なく席に座ることに。

慧「涼ちゃんに侑ちゃんのこと任せっきりでごめんね」

涼「あ、そうだ。そのこと……」

大「慧、こっち運んどいて」

………現在、夜の8時。

いつもより遅めの晩御飯になったのは俺だけじゃなくて。
皆待っていてくれたみたい。

先に食っちゃえばよかったのにと口では言ってしまうけど……嬉しかった。

侑李のことはあとで話さないとな………

慧「腹へった～」

大「今食ってんだろ。おかわりするなら自分で取ってこい」

慧くんにはちょっと冷たい態度を取る大ちゃん。

俺の方を向くとおかわりする？なんて優しく聞くんだからまだ反抗期なんじゃないかな？

侑「けぇくん、ゆーりも！」

慧「へっ、俺でいいの？……うぅ侑ちゃ～ん！」

あまりに大きな声で喜ぶもんだから大ちゃんがまた怒ってたけど、侑李が元通り皆に甘えるようになったからその顔は綻んでいた。

その後、侑李が寝てから二人にお母さんのことを話したら……思うことは同じで。

侑李の甘えん坊ウィークは治まったけど、もっともっと甘々になったのは……仕方ないのかな？