Ｔｏｐａｚ (ページ8)

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山田家＿7 ページ8

大貴side

大「………誰も言わないから俺が言ってやってんのに。まったく兄心知らずの弟だ………慧は慧で本当に心配してんのか」

侑「……だいき……？」

………食事が終わってそそくさと部屋に逃げた涼介への愚痴を食器を洗いながら溢していたら……お風呂上がりの侑李にキョトンとみられていて。

大「何でもないよ。髪の毛乾かしてきな？」

そう言うと、洗面台の方へ駆けていった。

明日も、涼介は学校へ行くつもりだろう……今日平気だったんだから問題ないとか言って。

昔に比べれば………確かに強くなった。
倒れる前に止めることも覚えた。

しかし。

………無理するのだけは、変わってない……限界近くまで頑張って………辛いのは自分なのに。

大「……頑固なの誰に似たんだか。慧はそんなでもないし、母さん、なのかなぁ」

慧「母さんがどうしたってぇ？」

大「涼介の頑固な性格は誰に似たのかって考えてたの。慧は優柔不断ですぐ意見曲げるし、強い意志みたいなの感じないだろ？………だから、母さんなのかなって、そういうところあったでしょ？」

俺は柔軟性あるし……
侑李も、どちらかというと………

慧「俺も意志あるんだけどなぁ～……だとしたら、うちの子はみんな母さん似になっちゃうのか。………大ちゃんも涼ちゃんに負けないくらい頑固だもんね」

大「…………俺も？……」

俺は、そんなこと…
心当たりはないけど……？

そう思ったけど、慧が……苦虫を噛み潰したような顔をしていたから。

あまり認めたくはないけど……あるのかもしれないなぁ。
と、少しだけ思った。

慧「…………ねぇ、侑ちゃん……大ちゃんと涼ちゃんは似た者兄弟だと思うよねぇ？」

ぽわぽわ湯気の出ている体で冷たいアイスに夢中になっていた侑李に急に話を振って。

首をかしげて慧と俺を交互に見た姿に………可愛いからもう一個アイスあげちゃうと甘やかす慧の頭をひっぱたいた。