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「そんな機嫌悪そうな顔するなって。ほら、飴玉やるから」



そう言って、先生はポケットから飴玉を取り出した。



3粒、コロコロと私の机に転がる飴玉。



…しかも全部オレンジ味。



…なんでやねん。



まぁ、いいか。



オレンジ好きだし。


「じゃあ、それ終わったら教卓の上において帰っていいからな〜」



「分かりましたー」



現在の時刻、16:32。



絶対に18:00までには終わらせてやる!!



先生から貰った飴玉を食べながら、ひたすらホチキスを留める。



こういう地味な作業は、やり始めるとなかなか止まらないもの。



結構なハイスピードで進んでいった。



そのおかげか、17:45にはすべて終えることが出来た。



「よし、終わった〜!!さて、帰ろっと」



教卓にどっさりと出来上がった資料を置いて教室を出る。



もちろん、ドヤ顔で。



今から帰れば、何とかドラマには間に合うかも。



ドラマは10時からだから…。



CM飛ばして、ご飯も食べながら見れれば…。



なんて考えてると、既に時間は17:50に。



「やっば!!」



52分のバス乗れないと、この計画は全てダメになっちゃう!!



急がなきゃ!!



私は学校を飛び出した。



学校からバス停まで、かっ飛ばせば1分で着く。



これなら、何とか間に合いそう。

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年5月16日 0時

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