6 ページ6
「そんな機嫌悪そうな顔するなって。ほら、飴玉やるから」
そう言って、先生はポケットから飴玉を取り出した。
3粒、コロコロと私の机に転がる飴玉。
…しかも全部オレンジ味。
…なんでやねん。
まぁ、いいか。
オレンジ好きだし。
「じゃあ、それ終わったら教卓の上において帰っていいからな〜」
「分かりましたー」
現在の時刻、16:32。
絶対に18:00までには終わらせてやる!!
先生から貰った飴玉を食べながら、ひたすらホチキスを留める。
こういう地味な作業は、やり始めるとなかなか止まらないもの。
結構なハイスピードで進んでいった。
そのおかげか、17:45にはすべて終えることが出来た。
「よし、終わった〜!!さて、帰ろっと」
教卓にどっさりと出来上がった資料を置いて教室を出る。
もちろん、ドヤ顔で。
今から帰れば、何とかドラマには間に合うかも。
ドラマは10時からだから…。
CM飛ばして、ご飯も食べながら見れれば…。
なんて考えてると、既に時間は17:50に。
「やっば!!」
52分のバス乗れないと、この計画は全てダメになっちゃう!!
急がなきゃ!!
私は学校を飛び出した。
学校からバス停まで、かっ飛ばせば1分で着く。
これなら、何とか間に合いそう。
99人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みっ。 | 作成日時:2017年5月16日 0時