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初めて会ったあの日、渉先輩に一目惚れして。
再会した日は、転けたところも、叫んでいるところも見られちゃって。
だけど、それがあったから、声をかけてもらえて。
それから、連絡先を交換して、仲良くなって。
下の名前で呼ばれるようになって、食堂でご飯を食べて。
好きって言ってもらえて。
彼女になれた。
今でも、夢なんじゃないかって思う。
目が覚めたらベッドの上…だったらどうしよう。
「どうした?そんなに手なんか見つめて」
「いや、何か夢みたいだなって…。私が渉先輩の彼女だなんて…」
「俺の彼女なんだからさ、呼び捨てにしてよ。あと敬語もやめてね」
「…わ、わ、わた…渉………くん」
いきなり呼べない!!
『渉』なんて呼べるわけないよ!!
「ふっ(笑)まぁ、今はそれでもいいか」
そう言って笑った渉くんの顔は、すっごく可愛かった。
その笑顔を見て、私は渉くんに初めてあった時のことを思い出した。
「渉くん、私たちが初めて会った時のこと覚えてる?」
「Aがバス停で転けた日でしょ?」
「…やっぱり覚えてないんだ」
「もしかして、Aがあの時言ったお礼が関係してる?俺、何したのか未だに思い出せないんだけど」
「もう〜、仕方ないな。教えてあげよう」
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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年5月16日 0時