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「廣田さんたちも、一緒に食べよ!席とっておくね」



「…って言ってるけど、Aちゃんいい?」



「もちろんです!」



藤ヶ谷さんのおかげで、渉先輩とお昼一緒に出来るなんて!!



嬉しい!!



花子も、藤ヶ谷さんのこと目で追ってるし。



…こりゃあ、惚れたな。



「藤ヶ谷さんって言うんですね!!私、花子って言います」



「花子ちゃんか〜よろしくね」



がつがついくね〜。



そんな2人を他所に私と渉先輩は唐揚げ定食に夢中。



「藤ヶ谷さんは、彼女いますか?!」



「ちょ、ちょっと花子!!」



初対面でなんてこと聞いてんのこの人!?!?!?



「彼女はいないけど、好きな人ならいるよ」



「その人のこと、彼女にしないんですか?」



「したいんだけど、その人は俺のことあんまり好きじゃないっぽいんだよね」



そう言いながら唐揚げを口に運ぶ藤ヶ谷さん。



…何で唐揚げを食べてる姿すらも美しく見えるの。



「藤ヶ谷さんのこと嫌いな人なんているんですね!!こんなにかっこいいのに」



「ははっありがとう」



私だったらすぐ彼女になるのに…って、小声で言ってる花子の声が聞こえた。



その声が、あまりにも本気で思わずぞっとした。




「ちなみに、横尾さんは好きな人いるんですか?」

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年5月16日 0時

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