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「ねぇ、ずっと思ってたんだけど、この人誰なの?」



花子が小声でそう聞いてきた。



そういえば、花子は知らないんだった。



「バス停でよく会う先輩で、仲良くなったんだ〜。そして…私の運命の王子様♡」




「運命の王子様!?!?!?」



「しー!!声がでかい!!」



花子のせいで、周りの人から視線が痛い。



だけど、王子様本人は気にしている様子はなく。



ちょっと安心。



「王子様ってことは…Aの好きな人?」



「そう」



「もっと早く言ってよ!!」



バシッと腕を叩かれた。



そんな事言われても、言うタイミングが無かったんだもん。



「わた〜俺のA定食〜」



列に並んでいると、甘い香りと共に、聞いたこと声が。



「おせーよ」



「ごめんごめん、今回も手強くってさ(笑)」



「もういい加減諦めろよ」



「あ、廣田さん!久しぶりだね〜」



「俺のことは無視かよ」



「藤ヶ谷さん、お久しぶりです」



うん、やっぱりかっこいい&いい匂い+素敵な笑顔。



今日も完璧です。



渉先輩のこと無視してたけど(笑)



「ちょっと、このイケメン誰?!」



「渉先輩の友達の藤ヶ谷太輔さん」



「へぇ…めっちゃかっこいいじゃん」



花子、見とれちゃってるじゃん。



確かに、イケメンだよね、藤ヶ谷さん。



…でも、私は渉先輩の方がかっこいいと思うけど。

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作者名:みっ。 | 作成日時:2017年5月16日 0時

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