31 ページ32
「Aちゃん、家はどの方向かしら?」
「あ…あっちです」
「じゃあ行くよぉ」
私はKnightsのみんなの真ん中に置かれた。
すごく自然な流れで。
こういうことをステージ外でも出来るってすごいな……。
「青鷺さんはどなたかからプロデュースについて教わっていたのですか?」
「…おじいちゃんから、少し」
無意識だったけど、私の纏う雰囲気が少し変わったらしくそれ以上聞かれることはなかった。
…ごめんなさい、朱桜君…。
暗くなってしまった空気を、鳴上先輩が変えてくれた。
「…あそこで、」
「あれ!? A! こんな時間にどうしたの!?」
「……」
「ちょっ、ごめんって、わざとじゃないんだよ!」
家が見えてきたとき、後ろからよく知った声が聞こえた。
買い物に行っていたらしいひなた君。袋のふくらみ具合からして、足りない調味料でも買ってきたんだと思う。
「…あー、そういうことか……。
Knightsのみなさん、Aを送ってもらってありがとうございました〜」
「アニキ、連絡よこしてからどれだけ時間経ってると思って────あ、A。おかえり」
胡散臭い笑みを浮かべてKnightsに挨拶するひなた君と、知らされていた帰宅時間と違って焦った様子のゆうた君。
ゆうた君の言葉に「ただいま」と返して、Knightsのみなさんに向き直る。今日はありがとうございましたと言おうとした時。
「──────こぉらA! 帰ってきたんならとっとと中に入ってこんか!! 今日もやることは山積みなんだぞ!!!」
「…誰、あれ」
「…ごめんなさい、すぐ行きます…。
今日はありがとうございました、また明日」
「─────え、ちょっと…!」
みんなの返事も聞かず、急いで家に入る。
…おじいちゃん、この前倒れたのに、なんでこんなに元気なんだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 266人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼乃(プロフ) - 零さん» コメントと共に優しいお言葉ありがとうございます！一年半更新を止めてしまうことになり申し訳ないですが、精一杯頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年6月2日 18時) (
レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんにちはコメント失礼します。 初めの方から読んでいた一読者です。無事合格出来ることを祈ってます。頑張って下さいね☺️体調等には気をつけて (2022年6月2日 18時) (レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼乃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年9月11日 22時
