30 ---Side凛月--- ページ31
セッちゃんの言葉に、ス〜ちゃんとプロデューサーの、えぇっと…? ─────ああそうそう、青鷺Aっていうんだった─────はお互いに目を合わせてから静かに頷いた。
ま、ス〜ちゃんは不服そうだったけど。
さっきとは一転。
Aからおどおどした雰囲気はなくなって、やけに饒舌に改善点とその方法を喋っている。
…そういえばこいつのこと、兄者がなんか話してたっけ? 『軽音部に入ってきた子がプロデューサー第一号でのう。あの子のプロデュースには目を見張るものがあるんじゃよ〜』とかなんとか。
確かに言う通りかもね。
「あと凛月先輩の動きなんですけど…、あの、聞いてますか」
「ん〜? 聞いてる聞いてる。ふぁあ、ふ」
ちゃんと俺のことを名字じゃなくて名前で呼ぶ。なんとなく、同族って感じがするなあ……。
そもそも俺が床に寝転んでることに文句を言わない。俺が吸血鬼だって知ってるのか、はたまためんどくさいだけなのか。
どっちにしろ、俺にとってはありがたい話。
「──────ってくらい、です。
一応…ルーズリーフにまとめたので……時間あるときにでも……」
「うん、ありがとねぇ」
…あ、今、雰囲気が戻った。二面性があるってわけじゃなさそうだけど……。
なんでか気になる。ま〜くん、なにか知らないかな。聞いてみようか。
「じゃあ今日はここまでねェ。送って行くわ、Aちゃん」
「え…あ、いえ…大丈夫です…」
「ladyを1人で帰らせるなどいけません! 私たちがお家まで送り届けます!」
「…そ、そこまで言うなら……」
この流れ、俺も行く感じかなあ……? まあ、聞きたいこともあるし、別にいいけどさ。今日くらい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 265人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼乃(プロフ) - 零さん» コメントと共に優しいお言葉ありがとうございます！一年半更新を止めてしまうことになり申し訳ないですが、精一杯頑張ります！ありがとうございます！！ (2022年6月2日 18時) (
レス) id: c9e288890e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - こんにちはコメント失礼します。 初めの方から読んでいた一読者です。無事合格出来ることを祈ってます。頑張って下さいね☺️体調等には気をつけて (2022年6月2日 18時) (レス) @page38 id: 46e0494878 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼乃 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Detectivec2/
作成日時：2020年9月11日 22時
