逃げ出した少女、捜索中。【あんスタ】

例え知ってる男の人でも話しかけられたら逃げましょう。 ページ12

「わ、早く食べたい！」

「ありがとう、おねーちゃん！」

「ねね、ありがとう」

３人が３個ずつ買ったはずなのに、明らかに値段が高い。そう思ってカゴを見てみれば、容赦なく高いお菓子が入っていた。

…夏と秋か。春くんは睨みをきかせておいたから大丈夫だったけど。

「お家帰ってから食べようね。」

「はやくかえろ！」

私のズボンを掴んでグイグイ引っ張っていく秋。可愛いなぁ…









「…あ、あまねえ…？」

「！…み、みかちゃん…？」

「あまねえ！あまねえや！久しぶりやな、元気やった？」

「ちょ、みかちゃん落ち着いてっ」

オッドアイのキラキラした目が近くなる。

なんか知ってる声だなぁと思ったらまさかの後輩の影片みかちゃん。近くにあいつの姿はないから一安心…

「ねね、だぁれ？」

「お姉ちゃんのお友達。

みかちゃん…あいつは、いないよね。」

「あぁ、お師さんな。お師さん、生地見に行ったきり戻ってこないんよ。

にしても、あまねえの弟？かわいいなぁ…。飴ちゃんいる？」

「いるー！ありがとう、おにーちゃん！」

「ありがと！」

飴をくれたみかちゃんに完全に心を許した弟達。なんだろこの凄く和む場は。








「影片、こんな所にいたのか。全く、僕に探させるとは…


ぁ……A…？Aなのか！？」

「あ、お師さん！そう、あまねえや！」

「A…っ、」

「げ。……よーし、みんなお家に一番に帰ったらお姉ちゃんのお菓子あげる」

「ほんと？あき、もらう！」

「よっしゃ、行くぜ！」

「春にぃには勝つもん！」







「…逃げられた。

影片…何故僕に連絡しないのだ！折角のチャンスを！」

「うわぁ、ごめんなぁお師さん…」

普段大人しい人ほど強い。→←小さい頃は３００円のお菓子を買わせてもらえなかった。

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