【実況者】君の彼女になりたい Ⅱ【Fj/Ky】 (ページ19)

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「「「こんにちは。」」」

牛「あ、こんにちは。」レ「こんにちはーー。」

謎の挨拶を交わす3人とレトさんとうっしーが妙に面白い。パッと振り返ったAが驚いた顔でこっちを見てる。

「なんで？！？！」

キ「いやー、なんかさお前がちゃんと飯食ってるか確認しないと…！ってコイツがうるさくてさ。」

フ「えっ？！？！？！俺？！？！？！」

キ「お前だろ！！！！！！！」

………来てよかった。
あんな暗い顔でモグモグご飯食べてるのも見てられない感じだったしな、遠目から見ても。

牛「あ、へー。君がヒラきゅん？」

ヒ「うわあ、A家でも俺のことその呼び方してんの？」

「ふふ、してるよー。私の推し、ヒラきゅん。」

自己紹介のし合いをしているのを横目にレトさんが俺の隣に来る。

レ「……キヨくん、大丈夫なん？」

キ「思ったよりは、まあ…って感じ。わかってたしな。」

「わかってた」その言葉がまた自分の心を刺す。

キ「……俺はAに幸せになってほしいからさ。」

レ「うわ！なにそれ？！高校生の台詞？！？！」

キ「いや、レトさんこそ大学生なのに大声で大はしゃぎしてたじゃん。」

レ「そりゃそうだろ！Aちゃんが頑張って走ってたんだからなあ。」

気づけばフジがうっしーに挨拶をしている。「藤原です。美術部員で…」名前を聞いた途端レトさんの顔が歪む、なんなん？レトさん。わかりやすすぎだろ。

キ「レトさん」

レ「ん？」

キ「顔。」

「あ！出てた？」って笑って途端に真顔になるレトさんが恐ろしく思えた。

レ「アイツあとで殴ろうかな。」

キ「Aに嫌われるよ？」

レ「あかんそれは…やめとこ。」

レ「俺はでも、…キヨくん派やってんけどなぁ。」

キ「そっか、……なんかゴメン。」

レ「……うん、もっと謝って？」

キ「え？！なんで？！？！俺振られてんだけど？！？！？！」

ケラケラと笑うレトさんを不思議そうに見るA。
心が軽くなる言葉をくれるレトさんも、敢えて俺とレトさんを2人にしてくれてるうっしーも、アイツらにも、…感謝しないと。もちろん、Aにも。

キ「あーーー！！もっと良い人いるかな。」

レ「……ん〜いないねぇ、ドンマイドンマイ。」

ありがと、レトさん。

みんなの輪の中で笑う彼女が誰よりも愛おしくて大切で、だからこそ俺はAを諦める。こんな気持ちになったのはAが初めてだから、その初めてを俺は大切にしたい。……ありがとう、A。