対峙 ページ7
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Aside
A「治、これ、今日のサーブ練の記録。」
治「………ん。」
A「あ、ボール出ししようか？」
治「サーブの練習するからええわ。」
A「……そっか。」
部活も終わって自主練習の時間。
積極的に話しかけてみたものの、やっぱりこのザマで。
やっぱり目、合わせてくれないんだよ。
なんで？ってさすがに泣きそうになって、
鼻の奥がツンとしてくるのを、鼻をすすって誤魔化した。
はあ、と小さくため息をついていると
治とは対象的な彼の片割れがAー！ってやってくる。
侑「角名と銀のスパイク見て！」
A「わかった。」
侑「キワキワ狙うから、ジャッジ頼むで！」
A「はいはい。」
侑の勢いに押されそうになりながら、そう答えた。
それからというもの、治を除いた自主練組のボール出ししたり、フォームをビデオで撮ったり。
そろそろ止めるかっていう時間になって、
みんなでコートを片付ける。
侑「腹減った！コンビニ行きたい！」
銀「はあ？お前一昨日も行ったやろ。金欠言うとったやん。」
侑「腹減ったんやからしゃーない！」
倫「まあ、破産するの侑だけだからいいんじゃない？」
侑「なんやて！？」
そんな相変わらずのやり取りに苦笑していると、
視界の端で銀髪頭が体育館を出ていくのに気がついて。
慌てて追いかけて、体育館の入口からその後ろ姿に声をかけた。
A「治！…も、行く？コンビニ。」
治「いや、俺は帰るわ。」
A「な、なんか用事？」
治「まあ、そんな感じ。」
A「………っ、」
あからさまに素っ気ない返事に
堪らず、早足で距離を詰め、その腕を引っ張る。
A「………ねえ、！」
腕を引いても、声をかけても
その顔はこちらに向かない。
A「……昨日から変だよね？！いつまでもそんな態度とられたら、さすがにキツイんだけど……！」
私何かした？
そう問いかけて、彼からの返事を待った。
すると、聞こえてきたのは
はっ、と嘲笑のような息遣い。
治「よく言うわ。」
A「……どういう意味。」
治「…俺のこと構うより、先輩とやら構った方がええんとちゃうん？」
A「………なっ！？」
………まさか。
ヒヤリとした汗が背中を伝うのと同時に、
治の顔がこちらを向いた。
治「………�爐△蠅┐悗鶚瓩里笋蹇�俺となんか。」
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名無し86757号(プロフ) - いつかのイラストを描いていた者です。2年ぶりに最初から読みましたが本当に素敵な作品でずっときゅんきゅんしています。いつまでも待ってますのでこの素敵な恋を素敵な形で完結していただきたいです。 (9月5日 21時) (
レス) id: 717f7bf83d (このIDを非表示/違反報告)
_zh(プロフ) - 面白い作品ほど作者が失踪するジンクスを実感しています。いつか戻ってきてくれるという淡い期待を持ちながらお気に入り登録しますね。 (8月30日 21時) (レス) @page43 id: d3a24f0cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カービイ - ぼ、僕も!!!お話すごくおもしろかったので更新待ってますね。頑張ってください!!! (2022年8月5日 21時) (レス) @page39 id: 16e8e39b36 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 続き待ってます (2022年8月3日 4時) (レス) @page39 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
サリア - 涙線崩壊してまった,,,この作品好き過ぎる (2022年8月3日 3時) (レス) @page29 id: cceeb02c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな。
| 作成日時：2021年2月13日 0時
