HIGH&IOW〜俺が守るから〜《佐野玲於》

有力な ページ7

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無名街2日目。



私の中で、無名街を探すのは3日以内で終わらせると決めている。


さすがに怪しまれそうだから。




昨日回っていない場所に行って、
同じように子供たちから情報収集を行った。


だけど、手がかりになりそうな情報を持つ人はいなくて。




A「やっぱだめかぁ……」




昨日も立ち寄ったカフェで、深くため息をついた。


早くも、見つからなかった場合のことを考えてしまう。




テーブルの上に残っていた、コーヒーを一気に飲み干した。


……弱音吐いてても始まんないよね。




気を取り直して、再び無名街に向かった。


今度は大人に聞いてみようと、通りかかった人に話しかける。


不思議そうな顔をされたりもしたけど、ほとんどの人が不審がることなく答えてくれた。



だけど、有力な情報は入ってこなくて。

やっぱりダメか、なんてまた落ち込みそうになる。






…だけど。




「ああ、その子ならいつも一緒に寝てるよ。」




目尻に皺を寄せながらそう言った、ひとりのおばあさん。




詳しく聞くと、サラちゃんは今出かけていて、夕方くらいにここに来れば会えるんだそう。




ここにきて、やっとの有力な手がかり。


これまでの聞き込みが、やっと報われた気がした。





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